鈴と小鳥とそれから私とサウナ

【読書記録】2019年8月 7冊 「屍人荘の殺人」他



サウナ探偵です。 8月の読書記録。



8月は夏バテのせいか少なめ。多分違う。
小説は5冊、新書は0。ちょっとローペースっすね。

(1)ジェリーフィッシュは凍らない /市川憂人
(2)出版禁止 /長江俊和
(3)C言語 (1) はじめてのCプログラミング / 倉薫
(4)C言語 (2) はじめてわかるC言語のしくみ / 倉薫
(5)6時間後に君は死ぬ /高野和明
(6)いけない /道尾秀介
(7)屍人荘の殺人/今村昌弘

今月はどれもなかなか面白かったけど、1番は「出版禁止」かな!
多少ネタバレがあるかもしれないので注意。


ジェリーフィッシュは凍らない /市川憂人

lutrinae.hatenablog.com

感想記事も書いた。
「十角館の殺人への挑戦」は言い過ぎだと思った。 読みにくくてイライラしたせいで感想記事ではボロクソ書いてしまったけど、やっぱりお話自体は悪くない。 雪山の気球という新しいクローズドサークルも面白かった。
けど、クローズドサークル外の人が多くて登場人物が覚えられなかった。



出版禁止 /長江俊和

lutrinae.hatenablog.com

これはメチャクチャ面白かった。
出版禁止となったルポ記事を作中作として紹介するつくりとなっていて、語り手は著者自身。
かなりサクサク読めてしまうんだけど、残り100ページくらいのネタのブチ込みとネタバラシにバードスキン。
できたら一気読みがオススメ。



C言語 (1) はじめてのCプログラミング

C言語 (2) はじめてわかるC言語のしくみ

必要に駆られて読んだ。 わかりやすかった。

6時間後に君は死ぬ /高野和明

[asin:4062766523:detail]

大好きな高野和明氏の短編集。
表題作の「6時間後に君は死ぬ」と最後の「3時間後に僕は死ぬ」が良かった。
予知夢で回避系。 日本小説版ファイナルデスティネーション。

表題作とアンサーエピソード以外は印象薄かったかも。 重厚なテーマなのに読み味の軽いという特徴のある著者には珍しく、テーマも軽め。

映画?映像作品もあるんだけど、こちらはなんだか淡々と進みすぎてワクワク感が少ない。
映像化って難しいよなあ。本人が脚本監督やっても小説の方が断然面白いもん。
うまい実写化って本当にすごいんだな。



いけない /道尾秀介

こちらも短編集。
道尾秀介は、1番有名な「向日葵の咲かない夏」は嫌い。「ラットマン」は好き。 「カラスの親指」の映画は楽しかった。

短編というか連作というのかな。一回読んだだけじゃ何が起こったかわかんない。
というか、ミスリードさせられたままで各章を読み終えてしまえるのがすごい。

各章最後のページをめくったところにある絵でどんでん返るのが話題らしいんだけど、僕は注意力が低いので絵を見てもわからなかった。
3章まで読んで1章のどんでん返しに気づくという。

著者自身も何十回も読み返して書いてるらしいので、また後ほど読み返したい。

屍人荘の殺人 /今村昌弘

lutrinae.hatenablog.com

今度映画化もされるクローズドサークル物。
文句なしに面白かった。 表紙絵の印象よりもくだけた内容で、多少アニメ的なものも感じたけど、映画化には向いてそう。

やっぱり舞台設定が秀逸。面白い話ってのは面白い舞台で起こるもんだな。
自作「魔眼の匣の殺人」も楽しみだな。いつ読もうかな。





今読んでるのは「星降り山荘の殺人」。


これも非常に有名作品。殺人ばっかりだな。
たまにはミステリじゃない小説も読んで人間の心を取り戻さないといかんね。

おわり。