サウナ探偵です。イヌヌヌワン。
みんなは読書に何を求めている?知識?学び?何を得るために書を手に取る?
俺にとっての読書はエンターテインメント、それだけなんだな。
映像では表現できない文字だからこその遊び。俺にとって読書は遊びなんだよ。自己啓発?うるせえんだよ。
サイコーにおもしれえ本、読んだぜ。
グレイヴディッガー/高野和明
あらすじ
改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。謎の殺戮者、墓掘人の正体は?圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編。
引用元: 講談社文庫
著者について
高野和明 - Wikipedia
著者は高野和明氏。
何度でもいうけど、この人、天才なんだよな。
全部おもしれえ。全部。テーマはどれも重めながら、とにかくエンタメ。読む映画。ゴチャゴチャ言ってないで全部読んだらいい。個人的にはこの「グレイヴディッガー」は氏の作品の中で2番。
1番は「ジェノサイド」。これは揺るがん。ゴッドノベル。まだ読んでない人、幸せモン。暇な時間が10時間あるときに満を辞して一気読みして欲しい。
グレイヴディッガーの話に戻る。
スピード感が鬼
グレイヴディッガー、まじでスピード感が鬼すぎる。
講談社文庫で450ページあるけど、中身は一晩の出来事。読む24か?24見たことねえから知らねーけどさ。
絶対に一気読みがオススメ。
俺は通勤電車と昼休みに読んでしまったよ。20分-30分-20分だよ。細切れすぎだろ。
時間のあるときにスパッと読み切って欲しい。細切れに読むと興が覚めるよ。
東京の東側を駆け回る話なので、都内の人はどんなところか思い浮かんで楽しいと思う。ちょいちょいGoogleマップ見ながら読んでた。
東京モノレールの先頭車両に乗って八神の逃亡ルートを疑似体験しような。
ひたすらにエンタメ
この本を読んで得るものは何か?どんな学びがあるか?そういうことを考えて本を手に取る人は回れ右をしてくれ。いや、もっかい回れ右して。もう1回、こっち向いて。
得るもの?サイコーに楽しい時間だよ。
読書は苦手?たわけバカモノ。俺だって二十代の後半になって読書にどハマりするとは思わなかったよ。みなさん、読書って知ってます?文字を読むということなんですけど、とってもおすすめなんです。
アホだ。
ほんの百年前は映画もゲームもなくて、娯楽と言ったら書物だったはず。流石に読書が至高とは言わないけど、人間という動物は文章を読むだけで十分に楽しめるポテンシャルは持ってるはずなんだよな。
グレイヴディッガーの話に戻る。
元悪党が正体不明の悪人連中から夜通し逃げる話。おもしれえに決まってるよな?しかも逃げる目的は、少女に俺の骨髄を届けるため。泣かせるじゃねえかよ。泣かねえけどさ。
教訓を削ぎ落とし、エンターテインメントに特化した小説。グレイヴディッガーをよろしく。
あとちょっと骨髄ドナーに登録しようかなって気になる。骨髄のHLA型ってロト6みてえな確率なんだな。
爽快感がゴッド
読後感がまじで爽快なのが高野和明作品。
爽快感が欲しくなったら高野和明作品を読めばいい。
ハッピーエンドだし悪者は死ぬ。
これほど分かりやすいエンタメがあるだろうか。
期待を裏切られる意外性のある物語も良いが、なんといっても思った通りに悪者が死んでみんながハッピーになるのが気持ちいい物語だ。グレイヴディッガーにはそれがつまっている。
もう一度言っておこう。
ハッピーエンドだし悪者は死ぬ。
まとめ
楽しい小説が読みたくなったら高野和明だ。いつだってサイコーのエンタメを提供してくれる。本数が少ないのが難だけど。まあ、読みたいときに読むのが1番いい。
「ジェノサイド」然り、「13階段」然り、途中は不安にさせながらもしっかり落としてくれるところが気持ちいい。そんな高野和明作品の中でも「グレイヴディッガー」は特にわかりやすく誰もが楽しめる作品だと思っている。
なぜならばハッピーエンドだし悪者は死ぬから。
「グレイヴディッガー」がオススメな人
・少女の夢を奪ったことに後悔している
・人生をやり直すために骨髄ドナーになった
・夜通し命を狙われたことがある
1つでも当てはまる人は、読んでみてくれ。
おわり。
高野和明の産んだ最高傑作ジェノサイドも読んで。