鈴と小鳥とそれから私とサウナ

2021年に読んだ本 ワースト5

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2021年総決算

ども、サウナ探偵です。

2021年も本を読んでいた。
200冊くらい。結構読んだなあ。

2021年に読んだ本のまとめ、総決算として記録しておく。本記事ではつまんなかった本5選。個人的には大地雷の5作。
大変お待たせしました。待ってない?そう言わず見てってよ。
面白かった方は一般文芸とライト文芸を分けた。こちらはジャンル分けせずに発表しよ う。

なお、必ずしも今年出版されたわけではなく””俺が今年読んだ””中からの選出である。また、つまんなかったというのはどこまでも主観であることを断っておく。

では発表します

それでは一つずつ発表しよう。
5作に順位はつけていない。
あくまでも羅列である。

檸檬先生

文学的な価値を否定しはしない。賞も取ってるわけだし。 ただ、とにかく合わなかった。 楽しい、興味深い、共感する、憤慨する、小説を通じて受け取るべきあらゆる感情が湧かない。感情が揺らがない。 読み進めるのが苦痛すぎて全然読み終われなかった。 年に1冊レベルの肌に合わない本。 共感覚によって生まれる逆境を、何一つ自分で解決してない。周りの人が優しかっただけ。 これは誰の話なんだ。 共感覚をネタにした意味はなんだったんだ。 最後にチョロっとトランスジェンダーの話を出してきたのも死ぬほど意味不明だった。

負けヒロインが多すぎる

まず地の文の「何気に」とか「さり気に」とかいう存在しない日本語に生理的な拒絶反応が。日本語を適当に使う人が書いた本という先入観が生まれてしまう。題材になってる「負けヒロイン」についても、とってつけたような記号でしかなく、人物に全く深みが感じられない。負けるまでのプロセスが1番大事なとこなんじゃないのかな。如何に想い人に惹かれてるかが読者に伝わって、応援したい気持ちになってからどうしようもなく身を引くからこそ、生きる設定じゃないですか。こんな「ただ何もせず失恋しただけの女」がでてきたところでだから何って感じっすわ。

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

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自分の存在理由を手の届かない他人に預けてしまった人の末路。おそらく発達障害なのを差し引いても、なんとも味方できない主人公。 コンビニ人間、むらさきのスカートの女、芥川賞ってのは変な奴を題材にしたのがウケる模様。ただこの2作に比べると何枚か落ちる。
本作は、駄作というわけではない。が、主人公のことが嫌いすぎて楽しめなかったのだ。俺は。

宇佐見りん「推し、燃ゆ」感想&考察 自分の存在理由を他人に預けてしまった人の末路 ネタバレあり - 鈴と小鳥とそれから私とサウナ

頭がいい人、悪い人の話し方

タイトルがあってない。本書の中身は、筆者が””嫌いな””話し方40例。 「この種の人は〜」という言い回しが誇張でなく100回くらい出てくるけど、全部が偏見と妄想と(多分)私怨。根拠がまるでない。 自身を省みるキッカケにはなるが、「いるいる〜こういう人〜」と同調するエッセイの域を出ない。これが実用書?笑わせてくれる。目次以外読んだ意味なかった。ゴミ箱に直行。

また殺されてしまったのですね、探偵様

本格ミステリってマジで言ってんのか?推理を一切しないのに?犯人指摘は「現場を抑える」なのに?犯人特定に至る経緯がほとんど描かれないのに? まあこれは帯の売り文句考えた奴が悪いのかもしれないけど。それを置いてもヒロインの女が意味不明だし、主人公のイキりと独り言がキツい。 生き返る設定、要る? 売り文句、びっくり人間ファンタジーに変えない?? 圧倒的に人物の掘り下げが薄いせいで納得感もないのに、事件自体も薄っぺらくて何を楽しんだらいいのかわからん。
本作を読んで、MF文庫Jというレーベルそのものを信用できなくなった。

つまらない本に祝福を

以上、個人的に大地雷だった作品を5つ選出させていただいた。
異論はあると思う。が、俺にはとにかく合わなかった。
似た感性の人には有益な情報かもしれない。
本記事を編集してる傍に滑り込みで読んだ「テスカトリポカ」も本気でクソ面白くなかったんだけど、つまんなすぎて読み切れなかったのでここには入れてない。

つまんない本に出会うと、破り捨てたくなる反面(実際に破り捨てることもあるが)、面白い本を読むときよりも格段に頭が回転する。なぜこんなに面白くないのかと分析せずにはいられないからだ。
そしてそのプロセスは面白い本を面白がるカテにつながる。
つまらない、もとい感性に合わない本というのは、自分の読書体験を高精細化するための必要プロセスと考えたい。

そう考えないとキレ散らかしてしまうから。

2022年も一定の割合でぶん投げたくなる本に出会うと思うが、辛抱強くサイコーの1冊に出会うための旅を続けたい。

おわり。

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