鈴と小鳥とそれから私とサウナ

【叙述トリックのジレンマ】この世のバグ



ヤマアラシのジレンマという言葉を知っているか。ヤマアラシはトゲだらけなので、仲良くしようと身を寄せ合うほど、相手を傷つけてしまう。

全く同じものがある。

「叙述トリック」だ。


叙述トリックであること自体がネタバレ要素



どうも、サウナ探偵です。
サウナを探偵しています。
ミステリが好きです。象さんはもっと好きです。

突然だが、叙述トリックが大の好物である。

叙述トリックとは、叙述によるトリックである。詳しく書くと色んな名作のネタバレになるのでゆるふわ抽象的に書くが、「誰もがAであると解釈していたが実はBだったことが最後にわかる」みたいなやつだ。全然わかんねえなこれ。

個人的にしっくりくる表現は、
「急に横からぶん殴られるような衝撃」
「コペルニクス的転回」
「アドレナリンどばどば」
みたいな感じ。考えるな感じろ。

文章だからこそのトリック。「映像化不可能!」とか言われるのは大体叙述トリックだ。

で、叙述トリックは叙述トリックであることそのものがネタバレになりうる。

なぜならば叙述トリックは必ずどんでん返しの要素を含んでいるからだ。 「叙述トリックならばどんでん返しである」という命題は真。つまり叙述トリックであることはどんでん返しの十分条件となるのだ。

ただし、逆は違う。どんでん返しは必ずしも叙述トリックではない。


どんでん返しとはどんでん返しであることが僥倖なのであって、それを知らずに読めることが1番いい。
なぜならば最後にひっくり返ることがわかっていると、全てを疑ってしまい純粋に楽しめないからだ。


叙述トリックと知らずに読みたい



だから叙述トリックの作品を読みたくても、叙述トリックであることを知ってしまうことは、イコール楽しさを削ぐことにも繋がりかねない。
叙述トリックは叙述トリックと知らずに読みたい。あの脳が痺れる感覚を味わいたい。

しかし叙述トリックであることを知らずに叙述トリックに出会うことがなかなかできない。なんだこれ。
この世のバグかよ??


俺なんかはバカだから読んでるうちに叙述トリックがどうとかは忘れるんだけれども。



とくに解決策もなく、この記事は終了する。



そうは言ってもオススメ叙述トリックを紹介せずにはいられない


そうは言っても叙述トリックはサイコーに楽しい。
なんと言っても「だまされる気持ちよさ」がイイ。だまされて気持ちいいことって他にないよ。もし叙述トリックを見抜けたとしたら、それはそれでサイコーにしてやったり気分だろ?名探偵オレ!ハッピー!ってなるやろ?

だから、叙述トリックの個人的オススメを紹介しとくよ。どれも今更いうまでもない有名作品だし、叙述トリックとわかってても十分にだまされるものばかり。

叙述トリックネタバレ絶対殺すマンの方とはここでお別れだ。あばよ。







十角館の殺人
宇宙楽しい。みんな大好き十角館。
アドレナリンの出方がすごい。

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)

  • 作者:綾辻行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: Kindle版


館シリーズについての個別記事はこちら

【全作品紹介】 綾辻行人「館シリーズ」 読む順番 衝撃度ランキング - 鈴と小鳥とそれから私とサウナ



葉桜の季節に君を想うということ
叙述トリックとは何かを知った作品。
ここまで読んできたすべてがくつがえる感じがたまらん。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

  • 作者:歌野 晶午
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/05/10
  • メディア: 文庫



ハサミ男
ここまですべてが崩れ落ちるのも珍しい。すべてのページすべての要素が読者を騙しにかかってる。

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

  • 作者:殊能 将之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/08/09
  • メディア: 文庫



出版禁止
サイコすぎてすべてが分かった時震えが止まらん。震えが止まらんは流石に嘘。スマン。
俺は叙述トリックと知らずに読んだからマジで驚いちまったぜ。こういう出会いが欲しいんだよ。

出版禁止 (新潮文庫)

出版禁止 (新潮文庫)

  • 作者:長江 俊和
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: 文庫



人形館の殺人
館シリーズは大体叙述トリック入ってるみたいなとこあるけど、人形館はいいよ〜。シリーズの人気順では不遇の扱いだけど俺は好きだよ。

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

  • 作者:綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/08/12
  • メディア: 文庫



叙述トリックはまじでサウナ並みに気持ちいいからみんな叙述トリックを読もうな。
でも叙述トリックばかり続けて読むと衝撃に耐性ができてしまうから、間に全然違うのも読むといい感じに気持ちよくなれる。

サウナ、水風呂、外気浴の論理である。


おわり。



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