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ビートたけし「コロナとバカ」感想 コロナ禍の政治や世の中に対する違和感に答えを示してくれる一冊

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挑戦的すぎるタイトル。
こんなに全方位に喧嘩売って平気なの…。

2021年初っ端から超問題作

ども、サウナ探偵です。
何がきっかけか忘れたけど、発売前から超超超気になってたこの本。なんせタイトルが「コロナとバカ」。しかも世界の北野。
なにしろ、俺自身、以下のような記事を書いたことがある。

www.sauna-detective.com

俺も「コロナとバカ」には言いたいことが山ほどある。
だからぜってえ買うって決めてた本。
読んでみて、ちょっと期待した内容とは違ってたけど、十分納得感があった。自分にない考えもあって視野も広がった。

喧嘩売りすぎだけどぐうの音も出ねえ

とにかく全員に喧嘩を売ってる。

安倍夫妻、菅総理、小池百合子、一般市民、池袋の暴走ジジイ、その他芸能界の人物…etc

ここまで全方向に歯に衣着せぬ発言ができるの、ビートたけしだからこそなんだろうな。気持ちいいほどに潔く斬り捨てる。
全方位に喧嘩売りすぎてて、忖度は一切感じられない。たけしの頭ん中のリアルトーク。

言ってること、ほとんど納得できるし本質をついてると思う。ここでバカ呼ばわりされてる皆さん、たぶん反論できないんじゃ無いかな。

ただ、やっぱり世代の違いなのか、昭和礼讃というか、懐古主義というか、現代人を見下した感じというか、そういうのが滲んでしまったな…。

あと一人称が「オイラ」なのは生理的に無理。 インターネットで一人称が「オイラ」の奴、大体ヤベエから。

このタイトルはちょっと…

言ってることは大体納得できるんだけど、全面的に素晴らしい本ってわけでもない。

タイトルに出てるコロナ絡みのバカの話は前半の1/3しかない。途中からは2020年芸能スキャンダル大賞みたいな感じになってきて、「コロナとバカ」というより「いろんなバカ」になってくる。

人目をひくキャッチーなタイトルで売りたかったのかも知れないけど、多分タイトルにひかれた人は物足りなさを感じるんじゃないかな。

まとめ

世界の北野が誰にも忖度せずに言いたいことを全部言ってる本
完全に中立な立場で語ってるわけでもないから納得できるところも何言ってんだこのジジイって思うところもある。

ただ一つ言えるのは、本書はコロナ禍において政治に感じる違和感、世の中に感じる違和感にひとつの答えを示してくれる

視野を広げさせてくれる一冊であることは間違いない。

コロナとバカ(小学館新書)

コロナとバカ(小学館新書)


おわり。

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