著者、悪魔すぎんか??
シンプルに地獄
ども、サウナ探偵です。
お久しぶりです。
寝てました。今起きた。
閉所恐怖症の人を地獄に突き落とす小説があります。
「方舟」by夕木春央がそれです。
僕はとくに閉所恐怖症じゃないけどおしっこ漏れました。
まずはあらすじを簡単にまとめてみました。真面目にやるとおしっこ漏れるので、おしっこ漏れない様にふざけました。
あらすじをまとめる
大学時代の仲間と長野に集まりました。山奥にある廃地下施設『方舟』へ探検に行ったら、道に迷いすぎて日が暮れちまいました。でもギリ辿り着けました。
仕方がないので中で寝てたら地震が起こる。入り口が埋まっちゃったよ。みんな生き埋めだよ。やば。なんやかんやあって、ここから脱出するには1人だけ内部に残って脱出機構を操作しないといかんらしい…。地下水がドンドン流れ込んできてるから、残った1人は助けを待たずに絶対死ぬんやで。
どうすんねんこれ…。
と思ったら殺人事件が起こったのだ!
せや!こんな時に人殺しなんかやっとるアホにやらせようや!
殺人犯はどうせここを出られても死刑なんやで!その命、ワイらを助けるために有効活用してもらうで!!!
地獄にシュート超エキサイティング
というくらいおちゃらけてあらすじを書かないと地獄すぎて救いがない。
なんこれ。なんこれェェァァーーーー!!!
俺は色んな気持ちになりたくて小説を読んでるわけで。
プラス方向にしろマイナス方向にしろ揺さぶられるお話が大好きなんですよ。
だから本作はサイコー。
プラス方向に振りかぶってマイナス方向にぶん殴るのが本作。
俺は人間に殴られるのは大嫌い(デェキレェ)だけど、小説に殴られるのは大好きなんだよ。
小説で殴られるのは大嫌い(デェキレェ)だけど。
言うほど傑作か?
そんなにあちこちでランキング入りするほど傑作か?
と思ってました。僕も。わりと終盤まで。
というのもミステリ要素が割と適当。
途中、結構ピンときちまうんすわ。
あー、首切りね、理由?さっき話してたアレでしょ?(笑)みたいな。
いやおっさん、そんなんやってたらそら死ぬで(笑)みたいな。
「方舟」って舞台装置はスーパー好きなんだけど、それで押し切ってない?って。
しかも犯人が残って犠牲になるって何さ。なるわけねえだろ。んな適当すぎる話ある?学級裁判じゃねえんだぞ。それがお前のミステリーか!!!
と、名探偵気取りのクソ猿(俺)をボコボコにして丸めてゴミ箱にシュートして燃やして海に撒くのが本作。
俺くらいの知能レベルに丁度いい。
俺くらいの知能レベルの猿を殺しにくるのが本作。猿狩り小説。
だから言いたい。
これはミステリ小説ではないのだと。
地獄小説なのだと。
そしてまごう事なき傑作なのだと。
地獄への落とし方が手練れすぎる
ほんで地獄への突き落とし方が鮮やかすぎんよ。
人間、こんなシンプルに地獄に突き落とされるもんなんだな。
直行便よ。地獄直行便。
direct flight to hellよ(Google翻訳)
世界最大加速度で地獄に突っ込みたい方はぜひどうぞ。
まとめ
内容に関して何も言ってないんですけど、読みたくなってもらえましたかね。
クローズドサークルに自信ニキのみなさんは既読でいらっしゃるのかも知れませんね。
読んでない人はね、読んでくださいね。
地獄に落ちる人間は多い方が心強いので。
クローズドサークル史に残る極悪非道小説でした。
おわり。
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