このライトノベルがすごい!2021の6位、「楽園ノイズ」を読んだぞい。
お前これマジで青春としか言いようがねえなオイ。
※真ん中の子は出ません
青春小説の巨匠らしいけど初見
どもー、サウナ探偵す。
「楽園ノイズ」の紹介いってみましょー。
作者は「さよならピアノソナタ」とか「神様のメモ帳」とかの杉井光氏。作品名は聞いたことあるけど読んだこともアニメを見たこともない。
俺にとって正真正銘の初杉井作品が「楽園ノイズ」ってわけ。
楽園ノイズ/杉井光 #読了
— サウナ探偵 (@krsw_lapin) 2021年1月21日
女装YouTuberが、プロ級の美少女3人をセッションバトルで仲間にしてバンド組んで大成功する話。会話の掛け合いからは「小説の神様」、ストーリーからは「WHITE ALBUM2」を連想した。当たり前にエモいけど展開のマンネリ化は否めねえ。
真のヒロインは音楽の先生。#読書垢 pic.twitter.com/elXL2aQ16c
超要約あらすじ
まずはストーリーを超要約してみる。
高校生YouTuber、オリジナル曲の演奏動画が伸び悩んで苦肉の策で女装したらクソバズる。しかも音楽の先生に即バレる。
なんやかんやで音楽やめちゃいそうなプロ級奏者の美少女3人とセッションバトルして仲間に引き込む。そんでバンド組んで大成功する話。
俺の要約力がクソすぎてクソ小説に見えてしまうな。
いや、いい雰囲気の青春ノベルなんやけど。
かつてピアノコンクールで無双した美少女。
母に監視される華道の家元娘のドラマー。
オールラウンダーの登校拒否少女。
こいつらと1人ずつセッションして目を覚まさせて仲間に引き込む。そのモチベーションは「こいつらの演奏をもっと聴いてみてぇンだ…ッ!」
先生に言われて4人でオリジナル曲をYouTubeにあげたら100万再生超えの大バズり。
そしてライブイベントに出演依頼。あれ、俺たちってバンドだったんだっけ?(無自覚)。
「楽園ノイズ」は無自覚系音楽オタクとひとクセある美少女達のボーイミーツガールズミュージックサクセスエモーショナル青春ストーリーだ!長
雰囲気が抜群にいい
雰囲気が抜群にいい。その心は文章の綺麗さだと思う。演奏シーンの描写なんかすごく丁寧。
それと分かる人にはわかる音楽ネタがたくさん入ってて、作者音楽好きなんやなあってわかる。
ワッシュバーンのギターとか激シブなんだが。
雰囲気をイメージしやすいように他作品を引き合いに出してみる。
会話の掛け合いからは「小説の神様」をはじめとする相沢沙呼作品の雰囲気。
ストーリーからは「WHITE ALBUM2」を連想した。
これは当たり前にエモい。
真のヒロインは音楽の先生ってとこが1番エモかった。
こんなバンドありえねえよ!
何を隠そう俺自身、登場人物たちと同様に、高校生の時にオリジナル曲でバンドをやっていた。
そういう立場で言わせてもらうと、こんなんありえねえだろ!となる。
なんだこの夢のサクセスストーリーは。
まあ俺がやってたのはいわゆるカオティックハードコアみたいなやつだからアレだけどさ。
YouTubeの配信者が?学園の美少女3人集めて?バンド組んで?オリジナル曲で?千人規模の?イベント出演?同時配信も?あるよ?ありえねー!でも小説だからいい!
眩しすぎて目が潰れました。
あと安直な学園祭ライブじゃなくてハコでやってたのが好印象っすね。
おすすめポイント
・音楽系動画配信者という今風設定
・綺麗で臨場感のある音楽シーン描写
・会話のテンポの小気味よさ
・笑わせて感動させるストーリー
・イラストが少ないので外でも読みやすい
気になっちゃうポイント
・美少女を仲間に引き入れる展開が3人とも同じでマンネリ感
・表紙中央の美少女、出てこないですね?!
とにかく読んで損はない一冊なのでぜひどーぞ。
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