鈴と小鳥とそれから私とサウナ

虚無オブ虚無「竜とそばかすの姫」感想 サイコパスしかいねえじゃん…


壮大な虚無


圧倒的。

圧倒的な虚無。

アマプラ特典になってたから見てみたけど、マジモンの虚無に襲われちまったよ。

これ見て面白いとか感動とか思える人に詳しく感想を聞いてみたい。
何がよかったのか、純粋な疑問として。

あらすじ

なんか人前で歌えなかったJKがバズってネト充になる。
コンサートに乱入した暴漢をなんか気にかける。
なんか美女と野獣みたいになる。

野獣、なんか虐待されてる子供だった。
なんか会いに行ったけど放置して帰宅。

彼が今まさに父親に殺されてるかもしれないなか、主人公は気持ちよく歌い出す。

おわり。

出典:俺


人間を描いてくれ

細田作品って直近の作品になるごとに、そこかしこにサイコ感が滲んでくんだよな…。人間として不可解というか…。

例えば、顔面から血がダラダラ垂れてんのに「君がベルだってわかったよ…」「君は素敵だ…」ってイヤイヤまず心配とか手当てとかあるでしょみたいな。
お前らの親父がやったんだよって。
他にもいろいろあるけど。

この違和感は、成人男性の俺から見て女性の感覚がわからないとか子供の行動がわからないとかの不可解さではないんすよ。
“””人間として”””そういう風に感情が推移すること無いでしょっていう…。

人間の形をした何かではなくて人間を描いてくれ。

全ては舞台装置

で、登場人物もそれぞれ背景を匂わせたようなのがゴチャゴチャ出てくんだけどマジで誰も要らない。
本筋には誰も関わってこない。完全なるノイズ。

タイトルになっている竜ですら、何故主人公がそこまで執着するのか完全に見事に謎。最後放置だしね。何がしたかったん???

何が、したかったん????

やりたいシーンをやりたいだけにしか思えない。
全ては舞台装置か。

感動シーン、かっこいいシーン、青春ぽいシーン、全てがそれありきのツギハギとしか思えない。背景が見えないので受け取るものがない。感じ取れるものが違和感以外にない。

虐待とか父子家庭とかを扱う割に何も掘り下げは無くて、描きたいシーンのためだけの舞台装置なんだなってことがよくわかる。
こういうの題材にしといてここまで適当にほん投げるってなかなかなくない??すごくない?逆に。多方面に失礼過ぎない??

だから、なりふり構わず虐待少年を助けに行く勇敢な主人公を描きてえだけなんだなって、透けて見えちまうんだよ。
だって女子高生が一人で上京して虐待されてる少年を一時的に助けたとしてよ?その後のケアとか無理でしょ。然るべき手続きをして帰ってきてるとは思えない。
行間を悪い意味で読ませんなよ。

そういうの透けさせないでよ。
舞台装置って意識させないでよ。

内容がない

妻がゲロシーン苦手なので一人で見てた。

開始30分
妻「どう?面白い?」
僕「まだなんも起きてない」

開始1時間
妻「面白くなってきた?」
僕「まだなんも起きてない」

エンドロール中
妻「どうだった?」
僕「まだなんも起きてない」

何も起きなかった。

まとめ

ストーリーもキャラクターも好き放題すぎてまともな感想を言うステージにない。
適当すぎる。

言いたいことはマジで色々あるんだけど、このまま続けると悪口が500個くらい出てきそうなのでこの辺でやめておく。

未来のミライから2作続けてこうなると、もはや次はどんなのがくるか期待してしまうまであるね。

アマプラ会員の人は追加料金なしで見られるので、爪楊枝の本数を数えるくらいしかやることがない時に見てみるといいと思います。


おわり。