更新日: 2021年1月7日
新感覚すぎる。
比類なきゴシックミステリー
サウナ探偵です。
「シャドーハウス」という漫画をご存知だろうか。週刊ヤングジャンプで連載中の「比類なき」ゴシックミステリーコミックである。
これがなかなか妙味のある作品で気に入ったので紹介したい。
ストーリー
貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”として仕える世話係の「生き人形」。来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う――。
引用元: ソウマトウ「シャドーハウス」1巻
何言ってるかわからんのですこし噛み砕いて説明する。
館に住むシャドー家の人物は、人型の真っ黒な影のような存在。表情すらわからないため、彼らは必ず生き人形と呼ばれる人間そっくりの存在と行動を共にし、表情の役割を任せている。本体+顔役という2人1組の存在である。
主人公のエミリコは、シャドー家のケイト様に顔役として仕える生き人形だ。
引用元:ソウマトウ「シャドーハウス」1巻
子供のシャドー&生き人形は基本的には部屋から出ることはできない。「お披露目」と呼ばれる儀式に合格すると、晴れて成人と見なされ、館の中で自由に生活することができるのだ。さらに功績が認められると「星つき」と呼ばれるリーダーになれたり、「お呼ばれ」されて別棟で豪華な暮らしができるようになる。
引用元:ソウマトウ「シャドーハウス」2巻
そうして他のシャドーや生き人形、騒動に関わるうち、館に疑問を抱くようになる。ここは何なのか、私たち生き人形とは何なのか…。シャドーとは…?
なんとなくぼんやりとはイメージがついただろうか?多分つかないと思う。
なにせ「比類なきミステリー」なのだ。百聞は一見にしかずなので是非手に取ってもらいたい。
ちなみにWebでは常に何話か無料で読むことができる。
[第1話] シャドーハウス - ソウマトウ | となりのヤングジャンプ
「シャドーハウス」の魅力
シャドーハウスを多くの人に手に取ってもらい、この物語がどこへ向かうのか、共有したい。
ということで漫画「シャドーハウス」の魅力を紹介していく。
ほんわか系の絵柄
絵柄である。
何を隠そう俺自身、全く話を知らずに絵柄に惹かれたのだから。すごく綺麗じゃない?絵。
そしてどうやらミステリらしいとわかればもう本屋に直行であった。
なんとも所有欲を掻き立てる装丁。
ヤングジャンプ版のローゼンメイデン新装版を思い出す。
自分がオタクであったのだと再確認する一時。
中身を読むとまた驚いた。
類似作品不在
帯のキャッチコピーそのままだが、まさにその通りだった。似てる作品が見つからない。
無理矢理に考えると「約束のネバーランド」の初期が近いかなあ。
謎の施設にたくさんの子供達。
何故そこにいるかを誰も疑わない。
子供たちは「ある目的」のために集められている。
というあたりが。無理に似た作品をあげようとすれば、だけど。
実際、シャドーハウスは既視感のない、オリジナリティの塊のような漫画だ。まさにエポックメイキング。
みんな声を揃えていう、「こんな漫画読んだことない!」と。
読者と同じ目線で進むストーリー
本作の面白いところは、「謎だらけの設定を、読者と同じ目線で解き明かしていく」というところだ。
作中で当たり前のように出てくる「シャドー」や「生き人形」、「お披露目」などの言葉は、一応の説明はされるものの、本質的には全く意味不明である。
そしてそれはエミリコやケイトにしても同じなのである。
館の謎、生き人形、シャドーとは?をエミリコ&ケイトと共に少しずつ解き明かしていくのが楽しい。
新感覚、館ミステリー
ハッキリ言って、1巻は訳がわからないままにほのぼの展開で、読者は戸惑うだろう。どこがミステリなんだ?1話完結のファンタジー日常漫画?と。
しかし、ほとんど説明のないまま進む1巻は、2巻以降への大きな布石なのだ。1巻に違和感を感じても是非続けて読んでいただきたい。
2巻で始まる「お披露目」以降、物語は大きく動いていく。地位の高いシャドーの登場、他の成人済みペアとの繋がりが多くなり、不穏な空気が流れ出す。
館とはなんなのか。生き人形とはなんなのか。現時点で最新巻の6巻では少しずつ明らかになっているが、まだまだ目が離せない。
なお、「館ミステリー」と書いたが、吹雪の山荘!クローズドサークル!連続殺人!という感じではない。なぜなら”””新感覚”””だから。
なんつってもみんな可愛い
そしてこれである。
生き人形の皆さん、美少女すぎでは?
引用元:ソウマトウ「シャドーハウス」1巻
ルウが好き。
引用元:ソウマトウ「シャドーハウス」6巻
アニメ化されるらしい
なるほど、そりゃされますよね。という感じ。
しかも制作会社は約束のネバーランドと同じClover Works。俄然期待が高まるわね。いつからなんだろう。
続報!
2021年4月から放映開始のよう!
まとめ
なんか色々書いてみたけど、絵柄にピンと来たら読んでみて間違いなしだと思う。
Web版とヤンジャンアプリ版ではカラー版が読める。とりあえず気になったらまずWeb版を読んでみるといい。
[第1話] シャドーハウス - ソウマトウ | となりのヤングジャンプ
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