クラスメイトを、買うな。
百合の異端
ども、サウナ探偵です。
この度、大変ナイスな百合小説を発見してしまいました。
「週に一度クラスメイトを買う話」by羽田宇佐
これはねえ、いいですよ。
何がいいって甘さがねえとこ。
甘さがねえっつうのはつまりベタベタな恋愛描写がねえっつうこと。
クラスカーストトップグループの美少女を、中団やや下グループの主人公が買う。1回5000円で。放課後を。
宿題をやらせたり、漫画を朗読させたり、足を舐めさせたり(は??)
が、恋愛的、性的な文脈は一切ない。なんなんだなんなんだこいつらの関係は。
俺はいわゆる百合、女の子同士の恋愛には特に興味がない。
少女同士の恋愛ではない関係性の作品は大好物なのだけど。
キメェこと言ってんな。
例えば「マリア様がみてる」はお姉さまお姉さまっつって甘みがある割に厳密には恋愛ではなかったり、「クララ白書」は女子寮の友情(?)を描くけど基本的には全員ヘテロだったり。
が、本作は異端。新時代です。Nova Era。甘さが一切ないし恋愛関係でもないくせに、身体に触ったりキッスしたりするという、いわばマリみての真逆、いや対偶を行く作風。
マリみてという命題に対して対偶なのだから、そりゃ俺が気にいるはずだわ。親父が熱中するわけだわ。なぜならばマリみては常に真なので。対偶も真となる。
まあ俺は別に百合有識者というわけでもないので、自分が摂取済みの成分から理屈を捏ねてるだけなんだけど。別に異端でもなんでもねえかもしれねえけど。
まあ気に入ったのは確か。
続編も決まってるっぽいから期待。