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【すべてがFになる/森博嗣】感想 ドラマアニメ漫画でメディアミックスされる理系ミステリーの傑作 タイトルの意味とは??




どうも、サウナ探偵です。
すべてがFになる/森博嗣を読んだので紹介がてら感想を書いてみたいと思う。
 


少し前にドラマもやってたよね。と思ったらどうもアニメもやってたらしい。メチャクチャメディアミックスされてんじゃねえかよ。

理系人間は大好物なニヤニヤ小説だった。

ネタバレはしてないつもりだけど、以降は気をつけてぽよ。




あらすじ



孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。

引用元: 文庫版裏表紙



著者について

森博嗣 - Wikipedia

著者は森博嗣氏
本作がデビュー作かつ代表作なのかな? 
工学博士で、理系トリックや理系舞台が特徴的なミステリー作家とのこと。でもエッセイとかも書くらしい。
森博嗣氏の作品は初めて読んだ。 




ハイテク研究所と3重の密室


舞台は孤島のハイテク研究所。ドアは指紋認証、窓はなし。ロボットが歩き回り、荷物を運んでくれる。

ワクワクやんけ。
  
こういう研究施設、憧れない?
でも間違いなく細菌テロとか爆破とか起こるんだよな、こういうとこはさ。


ご多分に漏れず、死体が発見される。孤島という密室、の中に立つ研究所という密室、の地下隔離部屋という密室で。なんと3重の密室。

被害者の真賀田博士は15年前から隔離された生活を送っていて、人の出入りもほぼない。 さらには唯一の入り口は常にモニタリングされていてこの1週間は開いてすらいない。

どうやって殺されたん?

これ、無理だろ、これ。


怒涛の理系謎解き


「すべてがFになる」は理系ホイホイ小説。 
といっても化学とか生物とか物理じゃなくて情報工学ね。舞台がソフトウェア研究施設だし。
プログラミングかじってる人とかはかなり好きなのでは?

主人公犀川(さいかわ)助教授の鮮やかな謎解きは気持ちよかったな。一方で西之園さん、全くワトソン役になってなくて草。  

工学部出身でIT技術者の端くれであるところの俺は真相はギリ理解できたが、文系の人はページをめくるスピードが落ちるかもしれない。丁寧に説明してくれてるけど、多分ワケわかんねえよ。

勘のいいパソコン大先生は序盤に気付いてしまうかもしれないが、それでもラストの空気感は楽しめるだろう。


読後感、爽やかすぎん?




ラストが爽やかすぎる。
事件の謎解きがすんだ後にも未回収の伏線をきちんと回収してくれる。登場人物が記号になりがちなミステリというジャンルだけど、「すべてがFになる」はしっかり人間ドラマで締めるところがいい。

ラストシーンの映像が目に浮かぶ。非常に映像的。ドラマティックTVショウ。

俺も美少女の運転する外国産オープンカーの助手席に乗ってファミレスに行きてえ。



まとめ


はっきり言ってメチャクチャ読みにくいんだけど、ラスト100ページの引き込まれは凄かった。
途中、先生?何言ってんの?ってなることもしばしばある。アカデミックの人間は難しいことを考えるものだ。何はともあれ、圧巻の理系トリックには納得しかなかった。

タイトルの意味がわかった時のカタルシスたるや、ヒマラヤのごとし(意味不明)

印象に残ったのは、「人は意識を失うことに快感を感じる。寝るのは気持ちいいけど起きるのは不快」みたいなセリフ。深イイなあ。俺が浅ぇんだよ。
他にも印象的なセリフが沢山出てくるので、好きな言葉を見つけてみるのもいい。


「すべてがFになる」がオススメな人

・工学部のオタク
・インターネットのオタク
・パソコン大先生
・哲学好きの人間


おわり。
 

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)