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【銀河英雄伝説本伝】全10巻のあらすじを簡単に最短で最速でまとめてみた【ネタバレ解説】

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ようやく10巻まで読み終わった。読んでるうちにわかんなくなっちゃうからメモとりながら読んでた。せっかくなので自分でも忘れないうちにまとめて残しておく。

銀英伝有識者の方々どっすかねこれ。説明しきれてますかねこれ。間違ってたら指摘ください。

ちなアニメ未視聴で外伝未読。

前提となる情報

人間は西暦2800年くらいに地球を離れて太陽系外の複数の恒星系に居住し始める。
この時西暦が廃され、宇宙暦が始まった。
舞台となるのは宇宙歴800年(=西暦だと3600年)前後くらい。
人類は主に2つの国、銀河帝国と自由惑星同盟に分かれて2世紀以上争っていた。

【銀河帝国】
皇帝による独裁国家。
太陽系を含む複数の恒星系により成り立つ。

【自由惑星同盟】
選挙による民主主義国家。
2世紀半前に銀河帝国から脱出した農奴により、銀河帝国とは異なる星域に建国された。

【フェザーン自治領】
どちらにも属さない商人の国。
帝国と同盟の対立から利益を得る寄生虫。
基本的に戦争が長く続いた方が都合がいい。

【地球教】
銀河帝国内の辺境、太陽系第3惑星を信仰の対象とする宗教団体。
基本的にいらんことばっかりする。

【イゼルローン回廊】
銀河帝国と自由惑星同盟の領域を結ぶ2つのトンネルの1つ。要塞惑星イゼルローンがある。

【フェザーン回廊】
銀河帝国と自由惑星同盟の領域を結ぶもう1つのトンネル。フェザーン自治領がある。

星図
灰色の部分はなんらかの理由(磁場とか星間物質とか?)で宇宙船が航行できない領域。 f:id:krsw_lapin:20220215154314j:plain

【登場人物 銀河帝国】
ラインハルト・フォン・ローエングラム 帝国側の主人公。金髪。
キルヒアイス ラインハルトの幼馴染で腹心。死ぬ。
ミッターマイヤー 迅速な用兵。
ロイエンタール 後で裏切って死ぬ。
オーベルシュタイン 冷徹、合理、義眼、死ぬ。
ヒルダ 秘書官 のちの皇妃

【登場人物 自由惑星同盟】
ヤン・ウェンリー 同盟側の主人公。用兵の達人。
ユリアン ヤンの養子。のちの共和政治の指導者。

全巻あらすじ

上記を踏まえ、簡単に本筋だけを追ってみる。
本筋に影響の薄いエピソードは完全に削ったので悪しからず。

因果を保ったままこれ以上短くまとめるのは多分無理。

1巻 黎明篇

宇宙暦796年
アスターテ星域にて、ラインハルト率いる帝国軍は二倍勢力の同盟軍に包囲されるが、巧みな用兵により大勝。同盟ではアスターテ星域会戦の敗残兵を集め、ヤン艦隊が発足した。ヤン艦隊は初陣で帝国の戦略的難所である惑星要塞イゼルローンを奪取した。

これにより同盟内の打倒帝国の気運が高まり、無謀とも言える帝国侵攻が計画された。 帝国の戦略により隊列の側面を突かれ、同盟軍は2000万人の死者を出し大敗した。

一方帝国本土では皇帝が崩御。孫のヨーゼフ2世が即位し、ラインハルトと帝国宰相が後見人となった。これに反対する前皇帝の親族は古き良き貴族による政権を奪取すべく貴族連合を発足した。

2巻 野望篇

宇宙暦797年
銀河帝国では幼皇帝派 VS 貴族連合 の内乱が勃発。貴族連合は統率力のない軍隊や同志撃ちにより自滅した。 戦勝式にて暗殺されそうになるラインハルトを庇い、キルヒアイス死亡。どさくさに紛れて帝国宰相を殺して、権力者の中で唯一生き残ったラインハルトが独裁権を握る

一方、同盟の首都惑星ハイネセンでは軍事クーデターによる内戦が勃発していた。これはラインハルトによる陰謀であり、貴族連合と戦う間、同盟からの侵攻を防ぐことを目的としたものであった。このために前もって互いに捕虜返還を行い、同盟内にスパイを紛れ込ませていた。ヤンはハイネセンの防衛システム「アルテミスの首飾り」を破壊しクーデターを制圧した。

3巻 雌伏篇

宇宙暦798年
アルテミスの首飾りを破壊したことから、ヤンは腐敗政治家から危険視される。彼らにより、ヤンははるばる首都ハイネセンに呼びつけられ査問会にかけられた。

その間に帝国がイゼルローンのすぐ近くまで惑星要塞ガイエスブルクをワープさせ、ヤン不在のまま戦闘に入った。ヤン艦隊は司令官ヤン不在のまま1ヶ月を持ち堪えたが、ヤンが帰還後、帝国軍に大打撃を与えた。帝国はガイエスブルクをイゼルローンへぶつけ相打ちを試みるが失敗し、ガイエスブルクは破壊。同盟の勝利に終わる。

4巻 策謀篇

フェザーンに唆された貴族連合の残党が皇帝ヨーゼフ2世を誘拐し、同盟に亡命した。フェザーンの目的は、帝国と同盟の対立を煽り利益を得ることである。

ラインハルトはそれを知っていたが見逃した。亡命先の同盟に攻撃する口実とするためである。皇帝を受け入れた同盟政府に対し、ラインハルトは宣戦布告し、次の作戦行動を行う。

ロイエンタールが同盟に奪われたイゼルローンに再侵攻する。ミッターマイヤーが同盟領への足がかりとしてフェザーンを占領する。

5巻 風雲篇

宇宙暦799年
ヤンはフェザーンが占領されたことにより戦略的に価値のなくなったイゼルローンを放棄した。イゼルローンは前後の勢力が異なるから壁として機能していたのである。フェザーンが堕ちたことでイゼルローンの前後から帝国に挟み撃ちされる危険が生じ、戦略的価値がなくなったのである。

その後ヤンは帝国の艦隊を次々に撃破しバーミリオン星域にてラインハルトと決戦。ヤンは勝利目前までラインハルトを追い詰めるが、同盟政府からの命令により停戦を強いられた。ラインハルトの部下が秘密裏に戦地を離れ同盟首都を制圧し、停戦命令を出させたためである。

名目上の勝者は銀河帝国となった。ラインハルトは皇帝となり、ローエングラム王朝が樹立した。和解条約が結ばれ、同盟の存続、主権と平和は差し当たって保障された。

6巻 飛翔篇

即位直後、人類の生まれた地球を信仰の対象とする地球教により、ラインハルト暗殺未遂が発生。ラインハルトは地球に軍を送り、地球教を壊滅させた。が、実は生き残りがいて後々大変なことになる。

一方ヤン含む同盟軍の面々は退役していた。しかし、かつてヤンに敗れたことのある同盟駐在の帝国弁務官が、半分私怨で同盟政府にヤンを逮捕させた。命を奪われそうになったヤンは元ヤン艦隊の面々に助けられ、ハイネセンを脱出した。この時弁務官を人質に取るが自殺。

7巻 怒涛篇

宇宙暦800年
もはや平和な生活を望めなくなったヤンの目的は、民主政治の考え方を後世に伝えることであった。現状、独裁政治はラインハルトによって完璧に機能し、民衆にも受け入れられている。しかし独裁政治がやがて腐敗した未来に、民主主義を選択できるように考え方だけでも後世に残す必要があった。

足がかりとして拠点が欲しいヤンだが、差し当たって資金難に追われた。フェザーンに出資させる実績づくりのため、帝国に奪われていたイゼルローンに侵攻し、これを再奪取。

同時期、帝国では弁務官の死から同盟を撃つ気運が高まる。ラインハルトは同盟首都ハイネセンを占領し、自由惑星同盟を解体。ロイエンタールが旧同盟全域の総督となり、政治・軍事の全権を任される。

8巻 乱離篇

銀河統一を果たすにおいてもはや唯一の障壁となったヤン一行を排除するため、ラインハルトはイゼルローン回廊へ侵攻。戦闘の末、発熱し病床に付したラインハルトはキルヒアイスの幻影に諭され考えを改める。ヤン一行に自治権を認めることも視野に入れ会談を持ちかけた。

しかしラインハルトの元に向かう途中で地球教残党のテロリストに襲われてヤンは死亡。 残されたヤン一行はイゼルローン共和政府を樹立し、ユリアンが軍事の司令官となった。

ラインハルトはフェザーンに帰り、帝国首都をフェザーンに移した。

9巻 回天篇

帝国内乱時の失策を市民に指摘され、メンタル崩壊のラインハルトを慰めてヒルダが懐妊。 旧同盟領総督ロイエンタールがラインハルトをハイネセンへ呼ぶ。行く途中で立ち寄った惑星ウルヴァシーでラインハルト暗殺未遂。 これはロイエンタールに反感を抱く勢力による陰謀であり、「ロイエンタールが叛逆を企図している」と皇帝に思わせることが目的だった。

ハメられたことを認めるのはプライドが許さないロイエンタールは陰謀に乗じて本当に叛逆する。ミッターマイヤーに撃破されロイエンタール死亡。

10巻 落日篇

宇宙暦801年
ラインハルトとヒルダ結婚する。
ラインハルトとヒルダの子どもが生まれる。

この間帝国とイゼルローン共和政府の間では謎の心理戦からの衝突が何度か起こる。オーベルシュタインが余計なことしたり刑務所で暴動が起きたり。一触即発状態に。

決定的となった戦いは民間宇宙船の救難信号によって始まった。救難信号に反応した帝国軍およびイゼルローン共和政府軍は偶発的に戦闘状態に入る。激戦の末、ユリアンがラインハルト旗艦に侵入。会談を設け和平に持ち込む。イゼルローン共和政府はイゼルローンを放棄し、旧同盟領内の一部に自治権を得る。

1ヶ月後ラインハルト病気で死亡。 皇太子アレクサンドル・ジークフリード・フォン・ローエングラムが皇帝に即位。 伝説が終わり、歴史がはじまる。

以上。

最後急すぎない?



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