どうよこの表紙
ども、サウナ探偵です。
「天才少女Aと告白するノベルゲーム」by 三田千恵 を読んでみたので感想ベースでレビューをば。
表紙でナメてかかると痛い目をみるライトミステリーの傑作なんよ。
由井ちゃん、かわいい。
あらすじ
大好きなフリーゲーム制作者Aに会うため、桜山学園ゲーム制作部に入った水谷湊。しかしAと思われる部長の菖蒲は不登校になっていた。そこで彼女の幼馴染みで学園きっての変わり者由井と、菖蒲が学校に来るよう企画をたてるも不発に終わってしまう。大人しくゲーム作りに励む湊のもとに、ひとつのノベルゲームが送られてきた。『バッドエンドを探せ』と題されたゲームには菖蒲と由井のトラブルが綴られていた。これは告発?それとも―。
「天才少女Aと告白するノベルゲーム」より
表紙の女の子とゲームで遊ぶ青春ラブコメ
ではないんですよ。
ここで言う告白とは湊かなえ「告白」のような意味合い。「告発」と言ってもいい。故にジャンルはミステリー。
ゲーム部に入部して充実した高校生ライフを過ごそうってとこに不穏なノベルゲームが届いて、人死にの真相が語られる。いやはや、油断したわ。
まあ正直言ってミステリ的な難易度はかなり優しめなので、物語のキモになる部分はミステリ読みなら2秒でわかってしまうと思う。過去の事件の真相の推理は無理だけど。まあそこはそんなに大事じゃない。しかし後から考えればきちんと伏線が張られている。
たかがラノベと言わず、「この情報は必要か…?」というところはきっちり頭に留めながら読むべし。
生きる意味とは楽しむこと
作中でしきりに語られる「楽しいことが無駄なはずない」という言葉。いやまさにその通りっすね。俺も全く同じ考えだわ。
ゲームなんかやっても将来何にもならないとか、本なんか読んでも意味ないとかな、うるせーんだっつーのよ。それを20代の先生が言うんだから笑うわ。
じゃあゲームは一切やらずに学生時代は勉強”だけ”をして、人より金稼げるようになって何すんのかっつったら、北欧家具買ったりタワマンに住んだりするんだろ?
笑止。それも持ってたり住んだりするのが楽しいんだろ?
「楽しむために生きてるのだからその時間が無駄なはずはない」いやはや、至言ですわね。人間のあらゆる行動は、突き詰めると楽しいとか気持ちいいとかそういう原始的な快楽に還元できるんじゃないかな。
と、俺は思ってる。
おわり。
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