鈴と小鳥とそれから私とサウナ

2021年に読んだ本 ベスト5 一般文芸部門

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2021年総決算 一般文芸部門

ども、サウナ探偵です。

2021年も本を読んでいた。
200冊くらい。結構読んだなあ。

2021年に読んだ本のまとめ、総決算として記録しておく。本記事では面白かった本を5選。一般文芸から面白かった5作を選ばせてもらった。

なお、必ずしも今年出版されたわけではなく””俺が今年読んだ””中からの選出である。

では発表します

それでは一つずつ発表しよう。
5作に順位はつけていない。
あくまでも羅列である。

星を継ぐもの

オオーーーももももしれーー!!! これがSFだバカ野郎!!と横面をぶん殴られる面白さ。ラスト50ページは脳汁すぎて目からウンコが出た。 推理小説のような謎解きが脳髄に突き刺さる。
そして続編の「ガニメデの優しい巨人」も本当にサイコーなのでマジのマジで全員読んでほしい。

脳髄に突き刺さる謎解き「星を継ぐもの」by ジェイムズ・P・ホーガン 感想 SFの本質とは何なのか理解した - 鈴と小鳥とそれから私とサウナ


硝子の塔の殺人

ともすれば同人誌とも思われてしまいかねないほどのミステリ愛に満ちた一冊。 ミステリを読んでいればいるほど面白い。 綾辻行人の館シリーズは必修。読んでいた方が楽しめる、ではなく必修。 日本ミステリ界のターニングポイントとなる一作であろうことは間違いない。

「硝子の塔の殺人」by 知念実希人 感想 ワクワクがヤバい ミステリ愛に溢れた異形の館 ネタバレなし - 鈴と小鳥とそれから私とサウナ


黄砂の籠城

日本が国際社会に認められるきっかけとなった義和団事件の話。 クッソ面白いんだけど、歴史の知識が中学で止まってるせいで読み取れてない情報がありそうで悔しい。 社会科の答案を埋める記号でしかなかった「義和団事件」という単語に色がついた。 史実にどんだけ忠実なのかわからんけど、直球のエンタメ。 読んでる間、一生おもしろい。 義和団のこと覚えてなくても全く問題なし。

復活の日

コロナ禍をモチーフに書いたんかというくらいリアル。 パンデミック、たかが風邪、後手に回る政治。 非常事態における政府の特別権限を””どの範囲まで定めるか”” ウイルスに打ち勝つというより、感染拡大を淡々と、それでいて劇的に描く。 1964年の小説?嘘だろ。 完全に傑作。

小松左京「復活の日」感想&ちょいネタバレ これコロナ禍予言書かよ 人類の成長の無さ - 鈴と小鳥とそれから私とサウナ


華氏451度

「本を読まない奴はバカ」というのがメインメッセージ。これが現代の選民思想評論家のクソ新書だったらものすごい反発心が生まれる。のだけど、本作は小説なので、本を読まない奴の”浅さ”がありありと描写されていて恐ろしくもある。 確かに名著。実際本が失われただけでここまで人々が愚かになるとは思わないけど、例えば永遠にTikTokばかりを見てたらあるいはこうなってしまうのかも…と思ったりする。 ただ、本書で本当に焦点が置かれてるのは書物自体ではなく「なぜ」という問いや「本質」を求める”発想”に至れるか、というところ。

「華氏451度」byレイ・ブラッドベリ 感想&考察 本を読まないとどうなるのか 現代日本を見てきたかのような切れ味 - 鈴と小鳥とそれから私とサウナ


最高の1作にありがとうを

以上、個人的に大ヒットだった一般文芸作品を5つ選出させていただいた。
異論はあると思う。が、俺はとにかくこれらの作品に大いに楽しませてもらった。
似た感性の人には有益な情報かもしれない。

新作にしろ往年の名作にしろ、最高の一冊に出会えることは素晴らしい。一生のうちに読み切れる本の冊数は限られている。
その中で自分が本当に楽しめる一冊というのは稀有な存在だ。この体験を噛み締める喜びよ。
読書は一生やめられねえな。


おわり。

www.sauna-detective.com

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