鈴と小鳥とそれから私とサウナ

どうやらこの世で1番面白いミステリー小説が決まった。

更新日 2022/5/29

こんな人向けの記事だよ。
・クソおもしろいミステリーが読みたい人
・ミステリー初心者の人
・綺麗に騙されたい人




どうも、サウナ探偵です。

この度、この世で1番面白い最強のミステリー小説が決まった。



1番面白いミステリーが読みたい


突然だけど、ミステリー小説は好き? 俺はすごい好きなんだよ。
なんだけど、読む速度が遅くって。頑張っても月に10冊くらいしか読めない。

そんな時間をかけて読むミステリーの中にも、引きちぎってケツを拭きたくなるようなクソ面白くないミステリーもある。は?だから何だよ。みたいな。

できたら面白いミステリーだけ読みたいよね。 中でも、1番面白い最強ミステリーだけ読んだらもうあとは何も読まなくてよくない?
1番面白いミステリーだけ読んだら、もうミステリーを完全に理解したと言えるのでは?
ミステリーがゲシュタルト崩壊してきた。

だから「1番面白いミステリー」って検索してみた。 これで1番面白いミステリーがわかるはず!ワクワク!






出てこねえ。

「〇〇がオススメするミステリー2選!」 とか 「死ぬまでに読みたい◻︎△なミステリー46579選!」

みたいのしか出てこない。

おれが知りてえのは1番面白いミステリーただ1つなんだよな。


ひらめき a.k.a. 天啓


そこで、おれは考えた。天才なので。

検索上位10位内で取り上げられてる回数が1番多い作品が、最強ミステリー小説なんじゃねえか?

SEOで上に上がってきてるってことは、Google多くの人から認められてるということ。
つまり俺の感性があまりにも大衆思想から離れていない限り、ハチャメチャに面白いミステリーを特定できるということになる。多分。


集計方法を発表する


なので、集計してみた。
2019年9月9日現在、Googleのトップページで「1番面白いミステリー」と検索した結果を使った。
ランキングになってるページの内容を重み付けする元気はないので、全部1カウント!
取り上げられた回数だけを集計した。 ただ、それだけである。

すげぇ疲れた。


では結果を発表する

結果を発表する。
俺が知りたいのは1番面白いミステリー小説ただ1つなんだけど、ランキング形式にした方が面白そうなのでランキングにする。
3位から。

もしかしたらネタバレになってしまってるかもしれないから、未読の人はタイトルが見えたところで回れ右だよ!


第3位

第3位は7票を獲得!
10サイト中で7票獲得なんだから3位でも十分面白いはず!
しかも7票獲得の第3位は同率で3作品あった。スゴーイ!
その3作品を、ついに発表する。

葉桜の季節に君を思うということ

1つめは歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を思うということ」!
結構前に読んだけど、これが3位は納得!実はミステリーにハマる前に、「どうやらメチャクチャ面白い小説があるらしい」という噂を聞いて読んだのだけど、しっかり騙されてしまった。

鳥肌(バードスキン)を感じたいならこの「葉桜の季節に君を思うということ」はかなりおすすめ!
騙される気持ち良さってミステリー小説ならではのものだよな〜


ハサミ男

2つめは殊能将之さんの「ハサミ男」。
この作品も読んだことがある。
殺人犯の視点と警察の視点が代わる代わる進んでいく作りになっていて、サスペンスドラマを見ているような感覚の読み味。

最後には全てがひっくり返って、初めから読み返したくなっちゃう!キャー!ハサミ男ー!
…ってなるはずだったんだろうなあ…。これ、ミステリースレでネタバレ見ちまったんだよな…
ミステリースレはよぉ、クソだよ…。


殺戮にいたる病

3つめは我孫子武丸さんの「殺戮にいたる病」!
これもメチャクチャ手の込んだミステリー。
大仕掛けの一本勝負なんだけど、しっかり騙されちまう。見抜こうと思わずに読むのが絶対おすすめ。

ちょっといやかなりエログロがあるので、苦手な人は注意だよ!俺は会社の昼休み中にメシ食いながら読んだら最悪の気分になったよ。絶対にメシを食いながら「殺戮にいたる病」を読むなよ。

ミステリとしてももちろん、サイコミステリーとしても超面白い。ページをめくる手が止まらねえっつうのはこういうことなんだなって、完全に理解したわ。



第2位

第2位は8票を獲得!
これだけたくさんのサイトで支持されるってことはメチャクチャ面白いに違いない!
その2位を、発表する。


イニシエーション・ラブ

第2位は乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」
2015年に松田翔太×前田敦子で映画化されたよね。あれはあんまりおもんなかったんだよな。最後クドくて。

でも小説はすごい!俺は映画よりも先に小説を読んだんだけど、ラスト5ページになっても終わりの見えない恋愛小説展開に不安感しかなくて、
「オイこれ大丈夫かよ…。本当に面白くなるんだろうな。 あと5ページでよぉ…。……う、…う…ウワーーーー!!!!!!お、おもしろォーーーーい!!!!!」
となった。

ラスト数行のためのタメがすごい。人によっちゃ苦行かもしれん。最後にご褒美がある。サウナと同じだね。(ニッコリ)

とにかくラストの脳汁の出方がヤバい。ジャグラーでBIG消化後1回転でBIGツモったときみたいな脳汁の出方する。ギャンブル好きの人、絶対ミステリハマると思うんだよな。
東京競馬場の直線で単勝5000円持ってる追い込み馬が差し切るときみてえな脳汁が出んだよ。ミステリー小説ってのはよ。


第1位、つまり優勝

第1位は10サイト中9サイトで名前が上がっていた!
10サイト中1つは2019年に旬なミステリーって感じだったので、実質全部のサイトで挙げられてたと言っても過言じゃない。

その第1位を発表する。
てか、もうわかってんだろ。






十角館の殺人



それは、知ってた。

まじで説明の必要がない。それほど圧倒的に面白い。なんならこの記事を書こうと思った瞬間に十角館だろうなってわかってた。

「十角館の殺人」は綾辻行人さんの「館シリーズ」の一作目。
風変わりな建築家、中村青司の建てた館で巻き込まれる殺人事件を描いた作品群。内部が迷路になっていたり時計の形をしていたり、建物全体が真っ黒だったり。

そんなユニークな舞台が魅力の館シリーズの中でも、1番シンプルなのがこの「十角館の殺人」。だってただ十角形なだけだから。

なのに衝撃度は唯一にして頂点。
新装版文庫の例の一行はページをめくった瞬間に目に飛び込むので何が起こったかわからなくなること必至。
数秒後に気づいた時のアドレナリンの出方はまさにいきなり横からぶん殴られたかのようなコペルニクス的転回を伴うああもう何を言ってるのかわからなくなってきた。

未読の人は幸せモン。ハードルを上げまくって読んでほしい。 トリックそのものは大したことはないんだけどさ、バラし方がうまいんだよなぁ、綾辻氏はよぉ…。

同シリーズの「迷路館の殺人」や「時計館の殺人」も名作なので、「館シリーズ」としてオススメしたい作品群。

いやマジで、まだ読んだことねぇヤツ、ズリーよ!


館シリーズについてはこちら 
www.sauna-detective.com



まとめ


完全に予想通り、もとい予定調和だった。
そして全部読んだことがあったので、もうミステリーは読まなくてもいいのかもしれない。そういうテンションの記事だったので。
全部叙述トリックものなのが少し気になってしまいましたね。

叙述トリックって言ってみれば飛び道具みたいなもんで、ちょっとそれだけだとずるい感がある。叙述トリックじゃないミステリにも面白いものはある!
ということで叙述トリックじゃないもので好みのものを2、3、紹介する。

双頭の悪魔

有栖川有栖さんの「双頭の悪魔」。
タイトルが一番好きな小説。「双頭の悪魔」ってカッコよすぎるでしょう。
ミステリ読む人だとなんとなくピンと来ちゃうタイトルかもしれないけど。 内容はド真面目なフーダニットハウダニット。ついでにクローズドサークル。
前2作を読まないといけないのがちょっと面倒だけど、それだけの価値がある作品。


ジェノサイド

高野和明さんの「ジェノサイド」
もしかしたら1番好きな小説かもしれない。
ミステリと言っていいのかわからないけど。
ハリウッド映画に出来そうな超大作。アフリカの民族に生まれた進化した人間を、日本の薬学生とアメリカの傭兵が救う話。
メチャクチャ面白いから明日全員読んで。

個別記事はこちら。
lutrinae.hatenablog.com



「これは読んどけよターコォ!」っていう小説があったらぜひ教えてください。


おわり。

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