二度と読みたくありません。
後味が悪すぎる
ども、サウナ探偵です。
東野圭吾のおすすめというと必ず出てくる一冊。
秘密/東野圭吾
某有名読書ブロガーの方が東野圭吾の最高傑作って言ってたので楽しみに読んだら吐いちゃった。
おれはまじでこれはおすすめしたくない。
感情を優先してしまってトリッキーなことができないので呪詛を吐くしかできねえ。
これをおすすめする人、悪魔だと思う。
白夜行を5億倍おすすめしたい。
後味がどん底すぎるので。
結構ヘコんだ。
俺は東野圭吾作品は多分10作も読んでないんだけど、ガチでこいつが最悪っすね。
というか今まで読んできた何百という小説の中でも随一の最悪さ。
あらすじ
39歳のサラリーマン杉田平介の妻と小5の娘がバス事故に巻き込まれた。
妻は亡くなり、娘は一命を取り留める。
だが目を覚ました娘には妻の人格が宿っていた。
見た目は娘だが中身は妻という他の誰にも話せない秘密を共有しながら生活を立て直していく2人。
中身は中年女性のまま、中学、高校へと青春の渦中に身を投じるうち、平介と妻の間には致命的な溝が出来ていく。
これがコメディにならないところが東野圭吾
こんなんもうコメディじゃないすか。普通。
前前前世じゃないすか。普通もっとコミカルになるじゃないっすか、人格入れ替わり系の話って。
それがこうなるのが東野圭吾なんすね。
ひたすらに苦悩を描くんすね。
忘れてたわ。今まで俺が読んだ作品も、大体後味の悪さは感じてたわ。クリティカルヒットするかは別としてね。本作は大分ボディに効いたわ。
平介がまじで不憫すぎる。
俺この小説メチャクチャ嫌いだわ。
駄作と言いたいんじゃなくてね、メチャクチャ嫌い。
二度と読みたくない。
でも読者にここまでの感情を与えるということは東野圭吾は目的を達成しているので、小説としちゃ傑作なんすよ。
心が動かない小説ってのが駄作なんすよ。
そういう意味じゃ極上の品質です。
小説としての評価は星5。
好みで言えば星1。
そういう1作。
品質は最高だけど悪質だしクッッッソ嫌い。
おれは嫌い。
俺は心底嫌い。
こっからネタバレ呪詛を吐きます
ので、既読の方だけどうぞ。
ラストが最悪すぎる。
なんでこうなっちまったのかさっぱりわからん。
平介が異常な嫉妬心みたいのを捨てた時点でそこから仲良く生きていけば良かったじゃないすか。
なんでそこで思い詰めて独りよがりなアンサーを出したんすかね。
まじで直子がメチャクチャ嫌い。クソ女の極まり。
なんか自分の中では「私が犠牲になる。夫を解放してあげる。」みたいな自己陶酔に浸ってる感じがあるけど、この人がやったこと、まじでド畜生の裏切りっすよ。
クソみてえなエゴっすよ。
娘を踏み躙って、夫と結婚相手を欺いてんすわ。納得してんのあんただけだから。欺瞞だから。まじで。
「私にとっても辛い選択」を隠れ蓑にして旦那を完全に見捨てたんすわ。
どういう感情で最後結婚式あげてんすかね。
まじで悪魔すぎる。指輪のくだりほんと吐きそう。自分だけ納得して前を向こうって?認識の相違が絶望的すぎる。
墓まで持ってけない嘘をつくな。
直子が100パーの悪意だったらいいんすよ。半分以上善意があるから手に負えない。
話自体は結婚式で終わってるけど、本編で語られないその後が悲惨だよ。
このあと直子が妊娠して子供産んでっつーのをどう見ていけというのかね、平介は。地獄だよ。生き地獄。
青春を再獲得した中年女が旦那を見捨てて悲劇のヒロイン気取りで爽やか青年とゴールインする小説です。
ゲェ吐いちゃいます。
おわり。