成瀬あかりは漫才コンビのツッコミ担当。
成瀬あかりはときめき夏祭りの司会。
成瀬あかりは京大生。
成瀬あかりはフレンドマートのレジ打ち。
成瀬あかりはけん玉の名人。
成瀬あかりはびわ湖大津観光大使。
成瀬あかりは200歳まで生きる予定。
成瀬は信じた道を行く。
どこまでも行け。
己を満足させる場所まで。
成瀬ふたたび
ども、サウナ探偵です。
ヤツが帰ってきました。
さらに美味しくなってリニューアルしました。
「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈
期待通り、いや期待以上の続編だった。
前作はこちら
目が離せねえ女
成瀬という女、目が離せねえ。
目を離した隙におもしれーこと始めてるから。
本作の成瀬は小学生から取材されたり、高知の受験生ヒッチハイカーを家に泊めたり、京大生になったり、万引き犯を捕まえたり、びわ湖大津観光大使に就任したり、失踪したりする。
成瀬が失踪?しかも「探さないでくれ」と書き置きを残して?全然ガラじゃねえな。想像がつかん。あの女がそんなことやるか??
目を離した隙に東京でテレビに映ってる女。
それが成瀬あかり。
こいつテレビ出過ぎだろ。
成瀬が影響を与えた人々
という側面がより強くなっているように感じた。前作と比べると。
中2から高3までを描いた前作は「成瀬観察日記」という感じだった。
高3から大学1年(京都なので一回生?)までを描いた本作は、成瀬が影響を与え、人生や考えに何らかの変化が起きた人たちに焦点が当たっていた。
成瀬に何かを""変えられた""人たちの話だった。
中には第一印象は決して好感触では無い人もいた。成瀬のような人間が初対面で誰からも好意的に取られるとは到底思えない。
が、やはり関わった人間は最終的に彼女を気に入ってしまうのだ。
成瀬、ハンパねえよ。
お前が優勝だ。
気になりすぎる今後
今作では成瀬の大学一年の年越しまでが描かれた。
つーことはですよ、次作では成瀬は20歳になるわけですよ。
成瀬は酒を飲むんだろうか。200歳まで生きる障壁になるから、一滴も飲まないのだろうか。
成人年齢が18歳となった今では成瀬はとっくに成人してることになるけど、やはり20歳は節目でしょう。
そして25歳になったら、大津市長選に出馬してくれ。
近江の天下を礎に、衆議院選に出よう。
お前は総理大臣の器だ。日本を統一してくれ。
200歳の成瀬を見届けるまで俺も死ねねえわ。
おわり。