サウナ探偵である。
今日は貴志祐介氏によるエンターテインメント超大作「新世界より」をご紹介いたす。
多分今までに読んだ小説で1番人が死んだ。
いやはや、大変におもしろいエンターテインメント大作でしたわ。
アニメもあるらしいから見てみたいねえ。真理亜、メチャカワやし。
まずはあらすじを簡単にチェックしてみてくれ。
あらすじ
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
引用元:講談社文庫
著者について
著者は貴志祐介氏。
ホラー、ミステリーの名手、なのかな?
悪の教典の映画、エグかったよな。マグニフィセント。
実は氏の小説はクリムゾンの迷宮に続いて2作目。クリムゾン〜があまり肌に合わなかったので評判のいいこちらはどうかと思ったら、スゲェ、よかった(バカの感想)。
「新世界より」の話に戻る。
面白さがクソヤバい
何を隠そうこの小説、面白さがヤバい。完全に神オブゴッド。
舞台は隠された先史文明の滅亡1000年後、念動力(サイコキネシス)が日常となった日本。
隠された先史文明←おもしろい。
1000年後の日本←おもしろい。
サイコキネシス←おもしろい。
設定からして面白くしかない。
この設定だけ見て面白くなさそうって思ったら読まなくていいよ。ぜってえ趣味に合わねえから。
でも少しでもビビッときたらもう読まないと。今読まないと。
いますぐに書店に行くのだよ。書店が近くになかったらアマゾンで買いなよ。
加速度がバケモン
なんか未来の小学生のよくわかんねえ話が続くけど、これ本当におもしろくなんのか?
そして迎える上巻228ページ。
ウワーーーーー!!!!!オモシロォォォォォイ!!!!!!!!!
ウワーーーーーーー!!!!!
以降はもう気づいたら終わってる。俺はいつのまに中巻下巻を読み切ったんだ?
ワケのわかんねえ未来生物がすげえ出てくる
初っ端からワケのわからん未来生物がですぎる。なんの説明もなしに出てくるもんだから、俺が知らねえだけの実在する生物なのかと思ってググると、出てこねえんだよな。畜生。
バケネズミ?ネコダマシ?ミノシロ?ミノシロモドキ?
なんなんだよ…。説明をしろ。説明を、しろ。
カヤノスヅクリってなんなんだよ。
カヤノスヅクリの偽卵って、なんなんだよ!!!
ワケのわからん概念をベースとしたワケのわからん概念。
読者置いてけぼり、でもまあ、上巻の228ページまで読みなさいよ。
「ああ、別にいちいち理解しなくてもいいのか。」
って気になってくる。
この物語は舞台設定を楽しむ物語なんだよな。
雰囲気を楽しめればストーリーも楽しめるし、雰囲気が無理ならストーリーもダメだ多分。
クッソ長いけど全部要る
まあ何はともあれとりあえず読んでみてくれよ、って1500ページ。比較的文字が大きく行数の少ない講談社文庫だけれども1500ページ。上中下巻。うわ、なが。
ご安心ください。読み始めてしまえばもう止まることなどできないのですから。
なんかよくわかんねえけど読み終わったら2週間経ってた。
思い返してみるとどれも無駄じゃない。全部必要。クッソ長いけど全部要る。
マジで業が深い
最後まで読み切ると、壮大な物語に脱力が半端ない。
そして読み切ったという達成感もハンパない。
最終的に感想を一言で言うとこうなる。
「人類、マジで業が深すぎない??」
まとめ
一言で説明するとエンターテインメント超大作。
一言で感想を言うと人類の業が深すぎる。
上中下巻1500ページという長さを全く感じさせない軽快かつ重厚な(?)ストーリー。
人類の狂気、下等生物の反乱。サイコキネシスが日常となった世界ではどんなことが起こるのか。
スゲェもん生み出してくれたな…。貴志祐介とかいうおっさんは…。
アニメもあるから見ような。俺もこれから見るわ。
「新世界より」がオススメな人
・昨今のテンプレ異世界能力バトルに食傷気味
・ポストアポカリプスが主食
・人類vsバケモン
おわり。
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