鈴と小鳥とそれから私とサウナ

【黒い家 /貴志祐介】感想 怖すぎて死んだ 見たくないけど絶対見ちゃうヤツ サイコパスの食い物になる日本社会



「普通じゃない」ことが最高のエンタメって、はっきりわかっちまったよ。


黒い家 (角川ホラー文庫)



この世には理解を超えたバケモンが存在する。
何を言っても通じない、何を考えてるのか分かんねえ、奴。およそ常識というものが通じない。まさにバケモン。
そういう奴には関わらないに限る。でも仕事で関わらざるを得ないとしたら…。




サウナ探偵です。
マジでやべえモンを読んじまったよ。
黒い家 /貴志祐介、狂気のエスプレッソかよ…。どうしてくれんだよ。


ネタバレで面白さがなくなるような小説じゃないけど、多少のネタバレがあるのでこれ以降は注意してくれ。


あらすじ

顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。
引用元:角川ホラー文庫



著者について

貴志祐介 - Wikipedia
著者はホラーの名手、貴志祐介。
氏の作品は「クリムゾンの迷宮」と「新世界より」だけ既読。だからホラーは初めてでござるよ。すげえいろいろ書くなこの人は。

「黒い家」の話に戻る。

マジで怖すぎて死んだ

これ。いやマジで怖すぎて死んだ。なんだこれは、どういう経緯でこういう小説が生まれるんだ。こえーよ、貴志祐介!

生命保険殺人を扱った内容なだけに、マジで人間の心がない。単なる保険金殺人に終始せず、保険金の受け取りを阻む全ての敵をブチ殺して回るサイコパスの殺人ショー。

保険会社勤務の主人公に迫る恐怖。人間の生み出す圧倒的な狂気。精神的に追い詰められる日々。
仕事でこんなのに関わってしまうって、ほとんど交通事故だろ。どうやって回避できるんだ…。

怖すぎて死んだ。
怖さで、死んだ。


トイレに行けなくなる

小さい頃はさ、怖い話とか聞くと夜に1人でトイレに行けなくなるじゃない?

おう、俺もこの前なったぜ。

そしてウンコを漏らしてしまった。背に腹は変えられないからな。
20代後半の男をトイレ恐怖症に追い込む小説、それが「黒い家」

脱糞モノのホラー小説「黒い家」をよろしく頼む。

人間の悪意がヤバい

何が怖えって全部人間の悪意から物語が進むところね。全部人間の所業。オイオイ、人間てここまでバケモンになれんのかよ?

平気でガンガン人を殺す犯人。え、この人も?!え、あの人も〜?!
そして誰もいなくなった。完。それは言い過ぎ。

狂気オブ狂気。狡猾で残忍で大胆な殺人。即行動するところが男らしい。
すぐに殺してしまうもんな。思い立ったが吉日ってか?バカがよ。

多分これを読んで、犯人側に感情移入してしまうような人もいるのだろう。こえーよ、マジで…。
絶対に関わりたくねえ人種だ。いや、これを人とは呼びたくない…。


映画もあるそうな。

[asin:B00FIX5MX4:detail]


映画もスゲェ怖いらしい。


まとめ

怖すぎてページをめくるのをやめられない。人間の怖いもの見たさを強烈に刺激する作品「黒い家」。
読まなきゃ損だと言いたい。

ついこの前は「イノセント・デイズ /早見和真」を読んで、偏見とか先入観は良くないなあなんて思ってた。でもこの世にはやっぱりどうしようも無いバケモンがいることを思い出した。

一歩間違えれば自分もそういう狂気に関わってしまう危険と常に隣り合わせな世の中。

圧倒的にエンターテインメントなんだけど、この作品を、あくまでフィクション、ファンタジーだと割り切ることはできねえよな…。ヤベェ奴いっぱいいるもん…。


「黒い家」をおすすめできる人

・保険会社の職員
・悪い奴は死んでほしい
・ヤベェ奴に関わったことがない


「黒い家」をおすすめできない人

・猫好き



おわり。




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