鈴と小鳥とそれから私とサウナ

「竜の姫ブリュンヒルド」by東崎惟子 感想 ガチで好き過ぎるわこの人


メチャクチャおもしれえからみんな読んで。

エグみ

ども、サウナ探偵です。
エグみ、エグみの暴力ですよこれは。

「竜の姫ブリュンヒルド」by東崎惟子

前作のあのラスト、どう考えても完結してたよな。
どうやったらあのラストから続きが出せんのかと思ったらなんとタイトルを変えてきた。ほんで700年前の話?主人公の名前は前作と同じ「ブリュンヒルド」?他にも聞いたことのあるような名前が…

まじ、どういうことなんだ…。

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※以降、前作のネタバレ含みます

700年前の話

舞台は前作「竜殺しのブリュンヒルド」の700年前。
少女ブリュンヒルドは巫女である。邪竜から王国を護る""神竜""と、唯一心を通わせることができる。
神竜が国を守ってくれる条件は、「生贄を捧げる」こと。神竜が国を護る神秘の力を行使するには一月に7人を食う必要があった。

ブリュンヒルドは、思いがけず竜が生贄を捕食する様を見てしまう。その様子は獣と称する他なく、彼女は神竜の""神性""に疑いを持った。
そもそも神竜がその脅威から王国を護っているという邪竜を見たことがあるものはいない。彼女は本当に邪竜など存在するのかと疑いを抱く。神竜が生贄を得るための自作自演なのではと…。

という話。

なになにどういうこと??

まじで。
よく続いたよな。あれから。
ブリュンヒルド死んだじゃんって。
死んだじゃん!って!

ほんで700年前って。んんんッッ?!

あーーー
ぎょえーーー

ありがとうございます。
2作目を世に出していただいて。
サンキュー東崎惟子氏。

前作が大好きだったもんで

前作がね、お気に入りなんすよ。

ドラゴンスレイヤーブリュンヒルド。

この暗黒ファンタジー。
ただ暗黒なわけでもなく、ただファンタジーなのでもなく、なんというバランスですかねこれは。
ストーリー運びはおとぎ話なんだけど、マジで暗黒のエグみ。俺こういうの好きだったんだなという初めての気付き。

すんげー刺さったのよ。個人的に。
東崎惟子氏、俄然要チェックやわって。完結しちまったし、なんか早く別の本書いてくんねーかなーって。まさかの続編ですわ。ありがてぇーわ。ほんと。

続編というか同じ世界観の過去譚

だった。結論を言うと。
本作は竜殺しのブリュンヒルドの2巻ではなく、「竜の姫ブリュンヒルド」として完結した1冊だった。

関わる要素は同じ。竜の護る島「エデン」の存在、竜と心を通わすブリュンヒルドという名の少女、竜を殺す武器。

それが!まるっきり逆の!話になるとは!!
スピンオフ的な位置付けと言っていいのかもしれない。
それかエピソード0的な。

とにかく、エグみ、健在。

前作は「斬りたいのに斬れない」話だった。
本作は「斬りたくないのに斬らなければならない」話。

まとめ

東崎惟子氏、完全に今後追っていこうと決めた。
面白すぎる。すべてが。
本作は「竜殺しブリュンヒルド」の続巻でありながら、全く別の話となっている。本作「竜の姫ブリュンヒルド」もこれで完結している。
それはもうお綺麗に。
個人的には前作の方が僅差で好みではあったかな。

次はもうこの世界の話ではなくなるのだろうか。だとしても、絶対に期待できるわ。

おわり。