リコリス・リコイル、おもしれぇ…
人気すぎだろ
ども、サウナ探偵です。
「リコリスリコイル」、面白すぎん?
本編もさることながら、ED曲の『花の塔』がゴッドアニメソングすぎる。
イントロの入りが神。ほんでサビの半音上げ転調ね。2番は転調しないという天才の所業。まあEDの話はまたの機会として…
そのリコリス・リコイルのスピンオフ小説「リコリス・リコイル Ordinary Days」byアサウラが出た!
増刷分でやっと買えたわ。
ラノベが売り切れで買えないとかある??
注文したけど待てないから電子書籍で半分以上読んじゃってから入荷したわ。はえーよ。ありがとうございます。
アニメのスピンオフ
本作はアニメ「リコリス・リコイル」のスピンオフ小説。
本編とのリンクは全くない。作者が言うように、3話まで見てれば何なく楽しめる一冊だ。
3話までというのは、つまり2話でクルミが出てきてて、3話でたきなが心を開いたあと、という理由。それ前提で展開する小説。
メインの短編が5発とそれをつなぐ数頁の幕間という構成。
最終的にそれぞれの短編の要素が絡み合ってくるのは良い短編集の印。
マジで全く本編に絡まないのでひじょーに気楽。
全体的にコメディの枠に収まりつつも、アクションあり日常ありゾンビあり(?!)の一作。
アニメのリコリコの雰囲気はそのままに、ゆるく楽しめる一冊。このすばよりみちみたいな感じやね。
武器についての詳細情報
本作の個人的に特筆すべき点は、武器についての詳細情報。
アニメ本編ではテンポ重視なのかあまり語られない戦闘についての詳しい描写がある。
使ってる銃とか、構えについてとか。
これ読む直前に銃を構えた千束のイラストを描いてみたんだけど、てんで解釈が間違ってて描き直したい気持ち。
あとゴム弾の仕組みとか、近接戦闘しがちな理由とか!(アニメでもさらっと言ってたけど)
あとあの白い制服の連中も一応サードって呼称があるんだな。とか!
本編に絡んではいないけど、本編をより楽しめる情報に満ちているのは間違いない。
日常、アクション、飯、飯、飯
本作、バランスよく日常パートとアクションパートがあるが、より目を引くのはメシの描写。
開幕5分でモナカ食いたくなるラノベって何。
俺も鯛の漬け丼くいてぇんだが…。
和菓子とかコーヒーの描写がもうね、たまらんですよ。
一見さんにはインスタ映え狙いの俗っぽい店に見えるけど、実際には味に力を入れてる店なんやね。リコリコは。作中のジジイが言ってた。
俺も喫茶リコリコの常連になりてぇ…。
小説オリキャラの是非
ゲストキャラがいっぱい出てくる。
最後の5話なんか、アニメには出てきてない小説オリジナルのリコリコの常連のモブ女子中学生がドラッグ犯罪に巻き込まれる話だかんね。
誰だよお前!千束とたきなを出さんかい!
となるのは自然ではないかね。
最後の方にリコリコの面々が出てきて、実は暗躍してましたみたいな。ほんでまるっと解決、みたいになるんだけど、なんとなく納得がいかん。
最後の話だけシリアスを取りに行ってて不自然というか…。これなら日常にふるか、シリアスやるにしてもリコリス目線にしてほしかったな…。
いや、外側から見たらこれくらい隠密に活動してるんですよって表現だとは思うけどね。
それがそのまんま楽しめるかはまた別やわ。語り手ぽっと出のモブだし。全然つまんなくはないけど期待したやつじゃないっつーか。
おれは純度100%のちさたきが見たいんじゃい!!!
あでもミカ目線の話とかあったらそれはそれでかなり良いな。読みたいな。それ。
そういう意味ではオススメは2,3,4話。
2話では2人の戦闘スタイルが語られるし、3話のポンコツたきなはサイコーだし、4話の世界に2人だけになっちゃうとこはこれ大好物ですどうもご馳走様でしたありがとうございます。
1話の勘違い暴走機関車もいい。
5話以外は全部よかったわ。
まとめ
ちょっと文句も言ったけど、総じてメチャクチャ楽しい一冊だった。
アニメの雰囲気がそのまま文字になってる感じ。
これはねぇ、もっと書いてほしいねぇ。本編のノベライズとかもお願いしたいですね。アニメは設定はあっても画面作り重視で端折ってるとこかなりありそうだし。
あとね、いみぎむる先生のイラスト可愛すぎんよ。このほっぺのもちっとした表現好きなんだよ。
わかります?
おわり。
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