最初は「クラブハウスがすぐに廃れそうな理由」てタイトルにしてたけど、あんまりにあんまりすぎたからマイルドに変えた。
クラブハウスって何
急に噂に聞くようになったクラブハウス(Clubhouse)とかいうアプリ。
音声のみのSNSゥ?
うっわ…つまんなそう…。(隠キャ感)
でも食わず嫌いしても仕方ないよね。
なのでね、一度ニュートラルな立場に立ってね、感情論を排除してね、考えてみました。
このクラブハウスに感じる違和感はなんなのか、そしてクラブハウスはズバリおもしろいのか、双方の立場に立って、考えてみました。
クラブハウスの良さそうなところ
まずはいいところから。
初対面の人はまず褒めよう。
芸能人がたくさんやってる
芸能人が続々とやっているとのこと。
どうもこの「音声SNS」という性質上、わりとくだけた感じというか、自宅感というか、そういう「身近さ」が感じられるらしい。
そりゃファンにはたまらんですな。
憧れの人とお話しできるかも
そしてクラブハウスは基本単位が「トークルーム」という枠組みで成り立っているようだ。
TwitterやInstagramのように、タイムラインに情報が流れる方式ではなく、自ら興味のあるトークルームに入り、聞くなり喋るなりする。
ライブ配信のように時間の決まってるものじゃなく、かなり気軽にその時の気分で始める方式だから、運が良ければ憧れの有名人と気軽にお話しできるかもしれない。
意見交換の場としては最適?
有名人の配信みたいな「ホスト→オーディエンス」という概ね一方通行の構図以外には、「有識者↔︎有識者」という双方向の構図もあるようだ。
これは雑談とかつぶやきっていうよりも、意見交換や議論という趣向。IT社長とか経営者がよくやるみたいやね。
パネルディスカッションのような空気感なのかな?何人かが喋り、何百人かが聞く。
うまく割り込めればビジネスにつながったりするのかな?
それはちょっと、おもしろそう。
クラブハウスのダメそうなところ
次にダメっぽいところをあげてみる。
上げて落とす作戦だから。
リアルタイム性が高すぎ
リアルタイム性が強烈に高い。
1分前ですら過去。
乗り遅れたら何言ってるのかわからない。
記録が残らない。
イメージは「アーカイブのないラジオ」といったところか。
だから一生つけっぱなしにして面白いのが始まったらすぐ聞く、みたいに立ち回らないと常に乗り遅れることになる。
無限に暇じゃ無いと楽しめなさそう。
記録が残らないのでバズることもない。
腰を据えてやらないといけない
聞くだけならいいが、話者としての参加は当然電車の中ではできない。というかほとんどの公共の場でできないだろう。
結果として、家で、それも家族の迷惑にならないように、という環境準備が必要になってくる。
超めんどくさい。
実名必須
実名が必須らしい。
しかもアカウント名は変更できない。
控えめに言って仕様がクソなのでは…?
Facebookメイン層にはいいかもしれないけど、Twitterメイン層の人にはキビシイものがあるね。
面白いものを見つけるのが大変すぎ
TwitterやInstagramは、タイムラインをスクロールする動作だけで瞬時に興味のあるものと無いものを振り分けられる。
それはこれらのSNSが視覚情報ベースだからだ。
一方、音声情報が面白いかどうかを判断するのに10秒はかかるのでは。
俺にはその時間が無駄に思えてしまう。
発信者としての敷居が高い
音声SNSという仕組み上、他のライブ配信やYouTubeみたいに、視覚情報からの参入がない。例えば、サムネイルを見て、「この子かわいいな、見てみよう」とか「何か面白そうな企画!見たい!」とかがない。
加えて上に書いたように、記録が残らないのでバズるという概念がない。
結果として、芸能人、インフルエンサー、経営者など、すでに影響力のある人にオーディエンスが集まることになりそう。
人間は9割の情報を視覚から得る。音声情報のみの上、記録にも残らないのではビジネスとしての利用価値も難しくなってくるだろう。
だから物珍しさから流行に乗ってる有名人もすぐに飽きるだろうと思う。
そして有名人が飽きた瞬間に急速に廃れる未来が見える。
発信したがる層が薄い
そもそも品質の問題もある。ひらたくいうと素人の音声配信はおもしろくない、という話。
TwitterやInstagramなどの投稿型なら内容を考える時間がある。極論、一つの投稿に1時間使って推敲したりできる。
一方クラブハウスは完全なリアルタイム。リアルタイムで話を面白く回せる人でないと発信者になりえない。
クラブハウスだって話すことを前もって考えたらいいんじゃないかって?それならYouTubeのほうがよさそうだよ。
まとめ
結論として、クラブハウスの良いところは、有名人の気軽な配信や、各分野の有識者による有益な話を聞ける、という部分のようだ。
だから「この人のクラブハウスが聞きたい」という熱意、明確に得ようとする何かがあるとハマるのかもしれない。
一方で、「気軽に発信できるSNS」という性質はあまりないように思えた。リアルタイム性の高さ、環境準備の煩雑さ、アーカイブが無い、面白いものを"探す"という手間、これらの特徴は気軽に楽しむという目的には合致しない。
流行ってるからやってみよう、なんか発信してみよう、なんか面白いのないかな、ってボンヤリとした使用をイメージする人はすぐに離れていくんじゃないかな。
クラブハウスを楽しめそうな人
・無限に1人の時間を作れる人
・アイドルオタク、声優オタク
・意識高い系の陽キャ
・ラジオ好き
・実名SNSメインユーザー
クラブハウスを楽しめなさそうな人
・Twitterのオタク
・「時間の無駄」を意識してしまう人
・バズりたい人
・つまんないものが嫌いな人
・発信したいけど話しベタの人
おわり。
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