なにが「初恋」なんだよ。
全員頭おかしい映画、見たくない?
どうもサウナ探偵です。
今日は今世紀最強のラブロマンスムービーを紹介しよう。
三池崇史監督作品、窪田正孝主演の「初恋」だ。
youtu.be
本記事の画像は全てトレーラーからお借りしました。
「初恋」と題しておきながら、メインビジュアルにはガラの悪いおっさんが並ぶ。
その実、登場人物全員頭おかしいバイオレンスムービーなのだ。
タイトルで見るのやめるのは損
本作、タイトルでめちゃくちゃ損してる。
「初恋」なんてタイトルを見たら、映画ファンは「まぁ〜た10代ライト層向けの中身スカスカ恋愛映画かよ。上映枠の無駄なんだがァ〜??」と思うかもしれない。
杞憂である。
そういう人にこそこの映画をおすすめしたい。
おなじ中身スカスカでも、こちらは銃は乱射するわ刀で人を斬るわ車は3回転するわのジェットコースターエンターテインメントである。
なにしろ登場人物がマル暴の汚職刑事と歌舞伎町ヤクザと中国マフィアだ。「龍が如く」の話ではない。
ただこの突拍子もないタイトルが他のヤクザ映画との線引きとなるのかも知れない。
最高のクレイジーサイコアクション
全員クソ狂ってる本作だが、中でもベッキーのクレイジー演技が光る。
歌舞伎町ヤクザの染谷将太がマル暴の大森南朋と組んで、シノギのための覚醒剤を横取りする計画を立てる。しかし実行時に失敗して覚醒剤を管理しているチンピラのヤスを銃殺してしまう。
そのヤスの女がベッキーだ。
恋人の復讐に燃えるベッキーが血塗れでバールを振り回すのである。そういう映画である。
怖すぎん?
口封じのために気絶したまま放火されたベッキーが、炎に気付いて飛び起き「アッチ!アッチァァーー!!」と叫びながら窓ガラスに突っ込むシーンが何回見ても笑える。完全にギャグシーン。
染谷将太が打たれまくって蜂の巣にされた後、覚醒剤を傷口に塗り込んで「ぜんっぜんいたくねぇ!」って叫ぶところもサイコー。
他の登場人物も頭のネジが何本も抜けたような奴らばっかりで超楽しい。
ラストのホームセンター大戦争は映画「イコライザー」を思い出してニヤニヤしてしまった。
とにかく、超、楽しい。
爽快感がすごい
基本的に全編暴力シーンなのだが、嫌味がない。ともすればコメディ映画に分類されてしまうかもしれない。
ヤクザの抗争を題材にした映画といえば、ビートたけし「アウトレイジ」が思い浮かぶ。目を覆うようなシーンの連続で、超怖い。歯医者のシーンとか、見てられん。
「初恋」、登場人物はほとんど全員死ぬが、目を覆うようなシーンは皆無だ。
コントのような軽薄さで人が死ぬ。
命が軽い。
命の軽さが爽快。
爽快感がすごい。
まとめ
バイオレンスヤクザ映画「初恋」を紹介した。
タイトルで見るのをやめるのは絶対に損だ。
ライト層は「暴力だけのクソ映画」と評するかもしれないが、”””そういうもの”””とわかってる映画ファンにはサイコーのエンタメだと思う。
課金作品だがアマプラに入ってるので是非見てみてほしい。エンターテインメント以外の要素を極限に削ぎ落とした世界がそこにある。
おわり。
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