サウナ探偵です。
今日は葉真中顕氏の「政治的に正しい警察小説」をご紹介。
ブラックジョークという言葉がある。
倫理から少し外れた冗談。ポップな表現の殺人。
災害、病気、貧困を皮肉って笑いにするような、日本人的にはタブーっぽいやつも指す。俺は好きだけど。
「政治的に正しい警察小説」はどんな背景の人もニヤリとさせられる安全なブラックジョーク6連発だ。
鮮やかブラックジョーク
本作のブラックジョークは非常に鮮やかだ。爽やかと言ってもいい。ブラックジョークなのに。
「神を殺した男」「カレーの女神様」あたりはミステリとして非常にエレガント。話も短編向きな後腐れない話でイイ。
短編なので会社の昼休みに軽く一作読めてしまう気軽さ。
そして、黒い。
各話1行ちょっと感想
各話、それぞれ簡単に感想を書いてみる。
秘密の海
結末は意識外ではあったけどそんなに驚きはない。
神を殺した男
これが1番好きだなあ。将棋の名人を殺して自殺した2番目に強い奴の話。傑作。
推定冤罪
微妙
リビング・ウィル
めちゃこわい。
カレーの女神様
可愛い女には裏がある。
政治的に正しい警察小説
表題作だけど普通に意味不明
まとめ
葉真中顕氏の「政治的に正しい警察小説」を紹介した。
少し黒く、少し驚ける。米澤穂信氏の「満願」あたりをイメージしてもらうとわかりやすいだろうか。
簡単に読めるちょっと厭らしい話を求めてる人にはピッタリの一冊だ。
- 作者:葉真中顕
- 発売日: 2017/10/20
- メディア: Kindle版
「政治的に正しい警察小説」がオススメの人
・警察
・カレー屋さん
・プロ棋士
おわり。
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