どこまでも狂気
いやいやいや問題作でしょこれ
ども、サウナ探偵です。
ちょー問題作、「連続殺人鬼カエル男」を紹介しよう。
警察署の襲撃シーンとか、一般市民がヒステリーで暴徒と化す様子がリアルで怖い。
コロナ禍に通じるものを感じたよ。みんないろんなフラストレーションが溜まってる。
勝手にあらすじ要約
寂れた高層マンションで変死体が発見される。死体はベランダから吊り下げられ、現場には小学生の日記のような怪文書が。
ほどなくして、第2、第3の殺人事件が発生する。どれも異常と言えるほどの変死体で、現場には同じ筆跡の怪文書。
精神異常者の犯行と推定した警察は、精神鑑定の結果無罪となった者を含め、秘密裏に過去の事件の犯人をピックアップし、監視することにした。
そんな中、驚くべき被害者の共通点が明らかになる。事件に恐怖しつつも他人事であった市民は、自らも後の被害者となる可能性を悟り、大混乱に陥る…。
出典: 俺
いろんな感情になれる小説
本書を読み進めるごとに様々な感情を揺さぶられる。
まず感じるのが犯行の異常性からの恐怖や気味の悪さ。
次に容疑者としてピックアップされる精神異常者に対する偏見、つまり差別的感情。
暴徒と化す民衆に共感しつつも警察側の人間にも肩入れしたくなるし、最終的にはいろんな人に謝りたくなる、そんな風に感情を四方八方から殴られることになる。
著者の掌の上で転がされる快感
でも、それが快感なんだな。
読者は著者に弄ばれいろんな感情にされるとともに、ストーリーの展開にも振り回されることになる。
なんども予想を裏切る展開。
結局そうなのかよーえっ違うの?まあそうかーそうだよなーえっ何どういうこと?あ、そっち?!えっ??えっ???あ、そっち??!!
みたいな。
読了直後の俺のツイートを見てくれ。
連続殺人鬼カエル男/中山七里 #読了
— サウナ探偵 (@krsw_lapin) 2021年5月22日
ラスト100ページ
「ったくよぉ結局オメーかよ、異常者ってのはさぁ…」
ラスト50ページ
「ウワーーー!!!!」
ラスト20ベージ
「ウワーーーーーーー!!!」
ラスト1ページ
「ああああああああああああああ あああああああああああああああ pic.twitter.com/AvdCohBQAt
こういう感じになる。
まとめ
連続殺人鬼カエル男を紹介した。
マジモンの問題作がここにあった。
ここまであちこちに感情を振り回される小説はなかなかない。
続編もあるっつー話なので、あとで読んでみよーかな。
おわり。
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