これ触手のバケモンじゃねえか!!!
は???
なんだこれは
ども、サウナ探偵です。
重版かかりまくり大人気の「リコリスリコイルOrdinary days」
の陰で同時に発売された、同著者アサウラ氏のもう一つの作品がある。
それは「小説が書けないアイツに書かせる方法」
一言言わせてもらおう。
「アサウラ氏、実はこっちが本命だろ!!」
なんだこりゎ…
ド変態大金持ち巨乳美女
あらすじを書いてみよう。
主人公月岡少年はエロ小説レーベルからデビューした新人覆面作家。彼は自分の体験したことしか書けない。デビュー作で持てる全てを出し切ってしまった彼は2作目に悩んでいた。
そこに現れる謎の巨乳美人女子大生琥珀。
「わたしのプロットで小説を書いてもらう。さもなくばお前がエロ小説家だと日本中にバラす。」
専用の執筆室まで与えられ準備は万端。
イヤイヤながら書き始めると、そのプロットは無垢な少女が触手のバケモンから与えられる享楽に溺れるストーリーだと判明する。
琥珀はただの巨乳美女ではなく、ド変態大金持ち巨乳美人女子大生だった。
バカだろこれ
(ほめてる)
すまんけどリコリコスピンオフよりこっちのが俺は好きかもしれん…。
なんだろうね、これは。何と言ったらいいのか。
青春モノでありお仕事モノであり相棒モノでありエロ小説だわ。
あれ、電撃文庫ってそういうのあるんだっけ。こういうのってなんか別のレーベルなかったっけね?
あれ…?(困惑)
こう、"""あからさまなお色気"""って感じの取ってつけたようなのじゃなくて、ストーリーの進行上不可欠な流れというところがすごいね。
ひたすらにイカれてるし変態なんだけどね。なんだろうね、これは…。
不謹慎こんにゃく棒ってなんなんだろうね…。
ド変態版「小説の神様」
構図は相沢沙呼「小説の神様」なんだよ。
要は面白い話を考えられるけど物理的に書けない人と、物理的には書けるが面白い話が考えられない人のタッグ、合作、協力。
まあ、本作の場合脅迫なんだけど。
「不謹慎こんにゃく棒」とかいうクソみたいな天才的ワードセンスに始まる不謹慎シーンを特筆すべき小説ではある。
が、本作はかなり真っ当に「お仕事小説」であり「創作モノ」なのだ。
死ぬほど悩んで生み出した小説が評価されなかったり、最高に面白いと思ったプロットが後から見るとゴミカスだったり、つまんなすぎて死ぬと思った自作が高評価を得たり。
創作における自意識、他者の評価からくる葛藤みたいなのが丁寧に表現されていてなかなか読み応えがある。
まあその創作物の評価軸は「チンコの反応」なんだけれど。
「私の小説、どうだった…?」
「朝から…痛いくらい勃った…。」
じゃねんだわ。
まとめ
「小説が書けないアイツに書かせる方法」を紹介した。
リコリコスピンオフきっかけで、同じ著者の同時刊行っつーことで買ってみた本作。
なんだけど結果本作の方が収穫だった。
不謹慎こんにゃく棒が全てを持っていった。
おわり。
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