鈴と小鳥とそれから私とサウナ

杉井光「楽園ノイズ2」感想 1巻よりも断然面白くなった2巻


また表紙が女装男子。

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期待の音楽小説、待望の2巻

ども、サウナ探偵です。
このライトノベルがすごい!2021の6位、大注目の音楽小説「楽園ノイズ」の2巻を読んだぞい。

本屋で見つけて、あっ2巻出てんじゃん買っとこ、とか思って買ったあと2ヶ月放置してしまった。
なんとなく食指が伸びなかったんだけど、読み始めてしまえば1巻と同じで止まらず読了っすわ。

買ったらすぐ読んどけよ!俺!

基本構成は前とおんなじ

2巻の基本的な枠組みは1巻とほぼ同じ。
バンド「パラダイスノイズオーケストラ」メンバーは主人公の村瀬くんと3人の女の子。
1冊を通して順番にヒロイン3人の深掘りがされていく。当然ストーリーは音楽がらみなので過剰にラブコメしてないのが安心して読める

で、1巻はその基本構成がややダレた印象があった。これはストーリーの本筋がメンバー集めのフェーズだったので仕方がない部分ではある。

「バンドやろうぜ」「バンドはちょっと…。」「じゃあ俺とセッションバトルだ!」「バンドもいいかも!」(脚色)という3人ほぼ同じ方法論のもとゴリ押しで仲間に引きずり込む。

何はともあれ4人で作り上げたオリジナル曲がクソバズってライブ開催!大成功!完。
割と綺麗に話がまとまる。

あ、2巻も出るのね。みたいな。

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ド基本のストーリーなのに面白い

そういう経緯もあって、1巻はメンバー集めからの初ライブ、最新2巻で話が広がっていく感じになる。

ピアノ担当の凛子はクラシック教信者の母親がバンドに大反対。そして家出。
ドラム担当の詩月は両親が離婚だなんだと厄介な騒ぎになり、ジャズドラマーのジジイと別荘に避難。
ギターヴォーカル担当の朱音は作詞にチャレンジ。日本語の難しさに難航。

本作のラストエピソードは大物音楽プロデューサーとのガチバトル

「私がプロデュースするからには、君にはバンドを抜けてもらう必要がある。」

誰が1人抜けてもPNO(パラダイスノイズオーケストラ)とは言えないんじゃい!絶対認めさせてやるからな。文化祭ライブ見にこいや!マジモンを見せてやるぜ

P「正直、スマンかった」

みたいな。

で、どのエピソードも表面的な解決を見せてはいない
凛子にしてみれば親は一貫してバンドに反対のままだし、詩月の両親がどうこうなるということもない。

だが、面白い。突飛なことは何もないにも関わらず。
いかにも教科書的なストーリーなのに面白い。

その理由は、村瀬の1人称視点で語られるにも関わらず、ヒロイン3人の心境の変化がよく見える点だと思う。人物重視と言いますか。

ラノベながらアイデア勝負に走らず、基本に忠実に丁寧に書かれている、という印象。

やっぱり真のヒロインは先生なんですかね

ほんで1巻ラストで全員が思うツッコミ「いや真のヒロイン先生じゃん!」

2巻では直接登場はしないものの所々、村瀬の思考にチラつく。
この「真のヒロインは先生だった」展開が1巻読んでて個人的にすごくツボでね。大ツボ。
1巻ラストで退場したと思いきや、2巻読了時には今後まだ出てきそうな雰囲気になってるのは嬉しかったすね。

まとめ

楽園ノイズ2巻の感想を書いてみた。
いいっすね〜広がってきたね〜。
結局プロデュースしてもらうことは断念した彼らがどうしていくのか気になる。

だってこの手のバンド組んでライブ小説って、文化祭ライブがラスボスで最高潮みたいなとこあるじゃないですか。

俺も高校生の時、普段から月3でライブやってて、ライブ自体に非日常感がなかったから、こういう「文化祭で張り切ってバンド発表」で大成功、完、みたいのが小っ恥ずかしくて見てられない。

でも本作では文化祭ライブは別に特別でもなく、自分らの指針を再確認する通過点でしかない、というのが今後の広がりを感じさせて好き。

次は発売したらすぐ読も。

おわり。

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